コンサルティング

集客出来ないネイルサロンの原因

ブログ、SNS、ブラックボード、チラシなどやってはいるもののイマイチ売上に繋がっていない方へ

これは、マーティングジムに悩みをご相談頂いた方とZoomとメールでコンサルティングし続けた当時の状況から、現状までの話です。今回はネイルサロンの方ですが他サロン系の業種には特に当てはまりますのでご自分の状況と照らし合わせて読んでください。
(許可を得ている範囲での公開の為、一部内容を伏せている箇所もございます。)

メールにてコンサルティング(ヒアリング・悩み相談)

メルマガ反応悪い

最初にお問い合わせフォームよりお悩みの相談がありました。以下この方をMさんとします。

はじめまして〇〇と申します。
急に申し訳ございませんが、ご相談がありましてメールをしました。
現在、〇〇市△△区でネイルサロンを営んでいるのですが、売上が非常に良くなく、もう一人いるスタッフを解雇せざるを得ない状況に近づいてきました。設立時からずっと一緒に頑張ってきたので解雇はしたくないのですが、この状況が後数ヶ月続くと、さすがに厳しいです。

まず、この状況をマーケティングジムといった見知らぬところに相談するのは勇気が要ったことでしょう。

また、右腕とも言えるスタッフを解雇するか否か、大変心苦しい状況です。

精神的にもダメージを受ける事ですので、何としてもこの状況から抜け出したいですね。上記のメールだけでは詳細がわからないので、詳しく話を聞いてみる事にしました。

通常ならば「数回のメールのやり取り」→「ヒアリングで状況の把握」→「改善案の提案」→「契約の有無」の様な流れが多いですが、今回はメールにてヒアリングを複数回行い、Mさんとのコミュニケーションを図りました。
その後Zoomにオンラインコンサルを行いました。

ヒアリング当初、Mさんはすでに以下の施策を行っていました。

  1. ブログ(アメブロ)を既存客、見込み客に向けて毎日アップしていた。(アクセス数1500前後/日)
  2. インスタグラムにて、ネイルの画像をメインにアップ
  3. 店頭に毎日内容を書きかえたブラックボードを設置している
  4. 毎月ではないが半径1km範囲にチラシのポスティングを行っている

一見良さそうに見えますが、現状は右腕でもあるスタッフを時期解雇せざるを得ない状況です。では一体何がいけなかったのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

毎日ブログを書いているにも関わらず、集客が出来ていない

アフターメールのタイミング

まずは毎日書いているブログからチェックしていきます。
全記事ではありませんが、一通りブログを拝見させていただきましたが、私なりに分析した結果以下の様な要因が挙げられます。

ブログがうまく機能していない要因

1.SEOを理解していない

ブログ SEO

まずSEOに関してですが、この様にアルファベットの文字を見ると苦手意識が働き、学習しようとしない方が多くみられます。
SEOを理解していなければせっかく時間と手間を費やしてもなかなか結果は出ません。
10年前と比べてもブログを書いている人は激増し、世の中には情報が溢れかえっています。その中でMさんの書いた記事が既存客や見込み客に読まれなければ、残念ながらMさんの努力は実りません。

もしこれを読んでいるあなたもSEOを理解していないのであれば、この記事を読み終わったら(せっかくなので最後まで読んでください)すぐ検索して学習しましょう。ここでSEOについて述べるのも悪くないですが、Mさんやあなたの為に説明はしません。

「わからない事はすぐ調べる」これをクセ付けてください。世の中の事の大半はインターネットで調べれば「グーグル先生」や「ヤフー先生」が教えてくれますので「日々自ら学習する事を身に付けてください。

アメブロなどの注意点として、まずブログタイトル、説明(管理ページ→設定・管理で編集できます)、各々の記事タイトルには見込み客や既存客があなたのサービスに関連する検索しそうなキーワードを盛り込んでください。ただしただキーワードを羅列させるのではなく、自然なタイトルや文章として成り立たせることが大切です。

パソコンやスマホで検索した際に、広告以外のコンテンツで上位に来るモノの記事のタイトルを見てみてください。記事のタイトルにはキーワードがしっかり入っていますので参考にしましょう。

ちなみに今回の私の記事タイトルは「集客出来ない」「ネイルサロン」「原因」の様に、3つのキーワードが組み込まれたタイトルを付けています。ただキーワードを入れれば良いのではなく、これを読んだあなたに向けて意識したタイトル付けにしています。

例)「集客 ネイルサロン」「集客出来ない ネイルサロン」「集客出来ない 原因」など

もちろん、タイトルと記事の内容が異なりすぎるのは離脱(読まずにすぐ戻る)の原因となりますのでご注意ください。

2.コンテンツ(記事)の内容が日記に近い

ブログ

たまに日頃の事をブログに書くのも悪くはないですが、これが続くと所謂「日記」になってしまいます。
既存客にはMさんやあなたの日常の出来事を知ることができ、信頼関係の構築の意味を成すこともありますが立て続けに書いてしまうと「日記」のような書き方のクセがついてしまい、いつの間にか本当に日記になってしまいますので気を付けてください。

また、アメブロを使っている方、芸能人・著名人のブログを読んだことがありますか?読んだことがある方、書き方を参考にするのはすぐやめましょう。

芸能人や著名人はネームバリューがある為多くのアクセスを得る事が出来ますが、それは知名度があるに過ぎないからです。

私たちは所詮普通の人ですので、ネームバリューなんてほぼありません。地道にコツコツ認知してもらう為にも正しいコンテンツを作っていきましょう。

3.日記ではないコンテンツに関しては売り込みが強い

Mさんのコンテンツには常にネイルのデザインやそのプライス、先着何名様まで〇〇といったセールスコピーが大半を占めています。

セールスコピーの書き方を一通り理解して故意的に書いてあるのであれば構いませんが、そうでない場合、単なる売込みのラッシュです。常に「買って、買って」と言っているのと変わりませんので意識しましょう。

売込みでないコンテンツとは?

Mさんの場合ですと「見込み客、既存客に有益なネイルに関するコンテンツ」の事を指します。
つまり見込み客、既存客に向けて為になるネイルの記事を書いていきましょう。

例)

  • ネイルの悩みとその解決方法(1記事にまとめても、分けて書いても可)
  • ネイルのケア方法
  • 健康な爪になる為に日頃取るべき栄養素のまとめ

などなど。

4.ブログのターゲットと内容に一貫性がない

集客の悩み

Mさんのブログにはターゲットと内容の一貫性が欠けていました。つまり振り返ってみると「誰に向けて書いているのかわからない」「誰に読んで欲しいのかわからない」状態でした。

ブログのターゲットの選定を疎かにすると後にブログの存在自体の意味が弱くなってしまい、内容もバラけてきます。Mさんにも行ってもらいましたが、あなたも過去に書いたブログをざっとでも構いませんので読み解すことをオススメします。

5.書くだけで終わり分析行っておらず、次に活かしていない

ブログというのは書いて終わりではありません。まず書いてリリースする前に一度読み直します。そしてリリース。
Mさんやあなたのブログが世の中に出た後が大切です。書いた記事のアクセスや順位はどうか、どんなキーワードで、期間中そのコンテンツがグーグルやヤフーに表示されているか、など解析ツールを用いて理解していきます。

もちろん、これまでのコンテンツもどれほどのアクセスがあるのかなどがわかりますので解析ツールを入れていない方はぜひこの機会にブログに設置してください。(設置して反映するまで数日かかりますのでお早めに)

内部解析には「グーグルアナリティクス」、外部解析には「サーチコンソール」がオススメです。(無料)
設置方法に関しては・・・・・ご自身で調べてください。

また、ここでMさんとあなたに衝撃的な事実を先に教えておきます。これまでのアクセス数は誤っており、実際はMさんもあなたも理解している以上にアクセス数が少ないという事です。アメブロのアクセス数は実際のところかなり過剰にカウントされています。
(※冒頭で挙げたMさんのアクセス数(1500前後/日)は、実際には300程度でした・・・。)

関連記事:ブログで集客したいあなたへ。今すぐその手を止めた方が良い訳

それでは次!まだまだ続きます。

インスタグラムでネイルの画像をアップしている

インスタグラム集客

インスタグラムは最近のSNS事情の中では最もアクティブユーザーの多いツールではないでしょうか。
実際Mさんも早くからインスタグラムを取り入れていましたが、拝見したところ・・・・惜しい、もったいないといったところです。

画像には統一感があり、アカウント自体に一貫性もあり良かったのですが、2か所もったいない部分がありました。

「#ハッシュタグ」の使い方

おおよそは間違っていませんでしたが、これもブログのキーワード同様、既存客や見込み客が調べそうなハッシュタグを用いる事がポイントです。

ちなみにグーグルで検索する事を「ググる」と言うのは耳にすると思いますが、近年ではこのググる他に「タグる」需要が増加しています。つまりハッシュタグでインスタグラム内で検索する事です。

インスタグラムのアクティブユーザーは女性の方が圧倒的に多いのが現状です。ネイルサロンというサービスでは女性がターゲットでしょうからなおさらハッシュタグは重要なのがわかりますね。

「位置情報のタグ」の使い方

MさんはFacebookにもお店のページを登録しているにも関わらず、インスタグラムのプロフィールと関連付けがされていませんでした。先程も挙げたように「ググる」だけでなく「タグる」方が多くいます。

オプションから「ビジネスプロフィールに切り替える」に切り替え、正しいプロフィールを関連付けましょうね。

店頭に毎日内容を書きかえたブラックボードを設置している

ブラックボードで集客

Mさんは私と違って絵が上手!絵や文字のクオリティーの高さには全く問題ありませんが、この点でも少しもったいない気がしまっした。そもそもMさんは店の前の道を通る方に少しでもお客様になってもらおうとこのブラックボードを設置したそうです。

店頭のブラックボードによる集客をより効果的にする方法

これ自体はすごく良い事です。ブラックボードに書くことでこれまでMさんのサロンを知らなかった通行人にも存在を示すことになります、すばらしい。

この素晴らしい事を更にパワーアップする方法として、「ターゲットに響くキャッチコピーを記載する」事です。もちろんブラックボードに直接記載しても構いませんが文字数が多くて見辛い場合はPOPを後付けしましょう。そしてラミネート加工し、多少の雨に強いPOPを作りましょうね。

さて、この「ターゲットに響くキャッチコピー」ですが、これを記載するのとしないのでは結構反応が異なります。
例えばMさんの店の前の通行人に対して「お客さん」とPOPが呼び止めるよりも「そこの女性」→「そこのネイルサロンを探している女性」→「そこの巻き爪でネイルが可愛く仕上がらなくて悩んでいる女性」とした方が「あ、私の事だ」とそれに該当する見込み客が反応する確率が上がります。ちなみにMさんのネイルは巻き爪で悩んでいる既存客にも好評で、その技術が差別化の1つとなると考え実際に使っているブラックボードの後付けPOPに反映してもらいました。

POP設置後、Mさんのサロンにはブラックボードを見て来店された新規客が2週間で3名来店したそうです。これがブラックボードによる集客をより効果的にする方法です。

ターゲットを明確にすることはこれまでに挙げたブログやこの様なブラックボードだけにとどまらず、お店全体に言える非常に大切な事ですのであなたも是非「ターゲットの明確化」を図ってください。

毎月ではないが半径1km範囲にチラシのポスティングを行っている

ポスティング集客

Mさんのチラシのポスティングによる集客も良い事です。今回チラシを拝見させて頂きましたが、以下の点が足りませんでした。

ターゲットに響くキャッチコピーとそれに付随するボディコピー(セールスコピーの弱さ)

チラシのポスティングはデザイン代やポスティング代、印刷代とコストがかかります。また反応率として平均で数パーセント程度が妥当といったところでしょう。自宅のポストに入っているチラシ、あなたはどれほど見ますか?残念ながらせっかくお金をかけたチラシの大半は捨てられてしまうのが現状です。なぜなら必ずしもターゲットのお宅のポストに入っているとは限りませんし、もし入っていても見て、反応し、来店してもらえなければいけません。

ここでも「ターゲットを決める(細かく絞る)事は重要です。一見絞ると他の人が反応しないから幅広い人に反応してもらえるようにと言う方もいらっしゃいますが、実際どうでしょうか。幅広いターゲットを追う結果、残念ながら誰も反応しない事が多く見られます。

ここで私はZoomでコンサルティングを行った際にMさんに質問をしました。(一部のみ抜粋)

私:「Mさんが描くMさんのサロンのターゲットと実際のMさんの既存客にどこか異なる点はありませんか?」
Mさん:「うーん、設立当初に決めたターゲット層より少し年齢が上という事と、客単価が低いです(汗)」

簡単に答えただけでもこの様にズレが生じてきます。ですが、悪い事だけでもありません。既存客の属性=すでに何らかの理由でMさんのサロンを気に入ってリピートしています。という事は、おわかりですか?

オンライン(WEB広告)、オフライン(チラシやビラ、リーフレットなど)には既存客の属性を細かく分析、理解し、それを反映させることが少しでも反応を高める為の近道です。

詳しくは関連記事にも記載していますので目を通すことをオススメします。

関連記事

広告(チラシ)でグッと来店率をアップさせるキャッチコピーの作り方

広告の反応がない原因と理解すべきチラシ(広告)のポイント

チラシ限定の割引の期限がついていない

また、Mさんのチラシには割引の期限が入っていませんでした。期限がない=いつでも良いと考えてしまい見込み客はすぐ行動に起こし辛くなってしまいます。何月何日何時まで、先着〇名様というような限定性をきちんと表記しましょう。

コールトゥアクションがない

そしてコールトゥアクションの記載がない=せっかく反応した見込み客の行動が遠のいてしまう原因にもなります。

興味を持った見込み客にアクション(行動)して欲しいのかも表記する事でせっかくチラシを手に取って最後で離脱するのを防ぐ確率が上がりますので意識しておきましょう。

まとめ

長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。きちんと読んでいただいた方はお気付きだと思いますが、Mさんへのアドバイスはこれだけではありません。むしろこれまでMさんが行ってきた施策を少しでも効果が高くなるように導いただけにすぎません。

これからMさんのV字回復への道のりはまだまだ続きます。(現在進行中)

もしあなたもMさんと同じようにお悩みでしたらこの記事と関連記事を読んだ後、すぐにあなたの施策を見直してください。
些細な事でも構いませんので、もし困ったらご気軽にフォームよりお問い合わせくださいね。

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