マーケティング

商店街にある小さな定食屋で行った集客と売上アップ方法

今回のクライアントさんは「定食屋」さん。

定食屋やラーメン屋など客単価が低い且つ決して広くはない敷地の店舗経営においての集客や売上を上げる為の施策にはみなさん苦労しているのが現状です。

更に居酒屋と比べ総売り上げも高くなく、広告などマーケティング費用がほぼ0という方も少なくはありません。

ロケーションとして、いわゆる昔から在る商店街(お世辞にも賑わっていない)に店を構える今回のクライアントさん。

このケースに近い方はぜひこの記事を読んで何かヒントになれば幸いです。

低単価の定食屋で行った施策

まずはヒアリング。現状の売上の把握から。

問い合わせフォームより前もってお願いしていた為、ちょっとだけ助かりました。

なんせアナログな為、データがなく分析するのに一苦労です。(ドキッとしたあなたもこれを読んだ日から必ず始めてください)

少ないデータから表面化された事項の一部は以下の通りです。(契約の公開範囲により客数や売上金額は伏せます)

\その悩み、打ち明けてみませんか?/

既存客の属性

・近所の会社に勤務するサラリーマン層(20代から40代男性)

・近所に住む独身男性(20代前半から30代前半男性)

この2つの客層が多くを占めている様です。

この店を選んだ理由(初回・リピート客含む)

・おかずのボリュームがありおいしいから

・注文してから出てくるスピードが速い(短い昼休みでも助かる)

・メニューが豊富(栄養がたくさんとれそう)

など他は非公開とします。

要望する改善点

・ご飯の量が若干少ない

・水じゃなくてお茶の方がいいな

など。※以上前もって作成しお渡ししていたアンケート用紙にて集計

その他、売上の構成比、時間帯別売上などなどアナログ店で少々時間を費やしましたがなんとかデータ収集。

データをもとに、これからの施策を練ります。

もちろん、こんな小さな定食屋さんでもこの方程式は使います。

売上方程式

定食屋さんの集客施策(客数

客数アップ

 客数を増やす為に行った施策として近隣エリアの「単身用マンション(1K)」「近所の小規模の会社」にビラのポスティング。

大まかな内容として「ある打ち出しメニュー」と今回から始めてもらったテイクアウト(弁当仕様)

もちろんセールスコピーは「独身の一人暮らしの男性」にむけての内容です。

この様に、既存客層を参考にしてチラシに反映していきます。

チラシの効果がないと困ってる方の多くは、このキャッチコピーやターゲットの範囲が広いことが挙げられます。より多く、より幅広いお客様に来ていただきたい気持ちは痛い程わかります。

ですが、WEB広告のようなオンライン、チラシのようなオフライン広告どちらにしろ、広いターゲットは残念ながら効果が激減してしまいます。

もし、複数の客層が混在している店であれば、複数のパターンの広告を配信するべきです。

オファーは「割引クーポン」、コールトゥアクションは「電話」と「店舗のマップ」、食べログのURL(URLを入力してもらうという目的は初めからありません)とLINEのQRコード

コスト削減の為、ポスティングはご自身達で行ってもらいました。(お疲れ様でした!)

店前にブラックボードの設置

お世辞にも誰も字が上手くなかったので、ブラックボードはポップを貼る場所として。。。

客単価アップ

定食屋さんの客単価アップの施策

これまで使っていたメニュー表のリニューアル

年季の入った「メニュー表」と経年変化でアジの出た「メニューを張ったやつ(縦長のアレ)」をリニューアルしました。目的として、もちろん見やすさではなくこの定食屋さんが売りたいメニュー「原価率」が良いものと「ある打ち出しメニュー」を目立たせ、より多くの人に注文してもらう為です。

「ある打ち出しメニュー」のポップ作成

メニュー表だけでなくしっかりキャッチコピーの入ったポップも作成し、座席からよく見える場所に貼りだします。こうすることで、注文率は上がります。故意的に注文してもらう環境を作ってコントロールすることは重要なポイントですので覚えておきましょう。

 

関連記事:居酒屋で繁盛する為に作る頼みたくなるメニュー表の作り方

その他

気さくなオーナーさんのノリで一応「インスタ映え」してくれたらいいなという願いと客単価アップを兼ねて「メガ盛りメニュー」を1点だけ追加

その後、思った以上に好評なようで、「粗利わるんすよねぇ、これ」とぼやいていました(笑)

定食屋さんの購入回数アップ(リピート)施策

来店頻度アップ

アナログな店の為、「クーポン」か「ポイントカード」という狭い選択を強いられると思いましたが、オーナーさんの奥さんが意外にもスマホをスムーズに使っているのを見て「LINE公式アカウント」を今回使用させていただきました。(配信や企画は僕ですが)

LINE公式アカウント

来店が集中するお昼時の少し前と晩御飯の時間帯(毎日配信ではない)に配信。

毎回クーポンを出すのではなく、コミュニケーションツールとしても活用。

以上をベースに「PDCA」のサイクルに乗っけていきます。

若干の修正と改良を重ね、月間の売上は昨対の109%~良い時で137%にまで改善。

継続してテストを繰り返し中です。

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