マーケティング

LINE公式アカウントとは?LINEとの違いや利用料金と主な機能一覧【初心者向け】

インターネットの利用が当たり前となっている現代社会において、私たち企業側が消費者とのコニュニケーションを図る手段は多種多様化しています。

昔のようなアナログ、年々便利になるデジタルとコニュニケーションツールの選択しは増え続けています。

今回は、数あるコニュニケーションツールの中でもLINE公式アカウントにスポットを当て、解説していきます。

LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントとはLINEヤフー株式会社が運営するビジネス向けのLINEアカウントであり、友だち登録したユーザーに対し一斉に情報を提供できるツールです。

現在ではLINE公式アカウント37万を超える企業や個人が登録しています。(参照元:LINEヤフー for Buisinessより)

株式会社コンセルジュ様の企業LINE公式アカウント実態調査によると、LINE利用者の約6割がLINE公式アカウントを1社以上登録しているとのことです。(5社未満が約35.8%、次いで5社以上が26.1%:参照元:PR TIMEより)

大手企業はもちろん、中小規模企業、個人事業主など規模問わず様々なビジネスジャンルで活用されています。

LINE公式アカウントとLINEとの違い

LINE公式アカウントと通常のLINEアカウントの違いとして以下があります。

  • ユーザー
  • メッセージ
  • 利用料金
  • アカウントの種類
  • オプション
LINE公式アカウントLINE
ユーザー
  • 企業
  • 店舗
  • その他個人事業主など
個人
メッセージ
  • チャットで1対1
  • 一斉送信で1対n
基本1対1
料金
  • 無料プランあり
  • 料金プランあり
  • 従量課金制
  • 無料
  • 送信数制限なし
種類
  • 一般アカウント
  • 認証アカウントなし
なし
オプションプレミアムIDなし

LINE公式アカウントは基本的に企業(店舗や組織、その他個人事業主など)が一般の個人LINEユーザーを対象としているため、友達追加されたユーザー複数人に対し、一斉にメッセージを送ることができます。

また、属性に応じてセグメントすることができ、セグメントごとに配信も可能です。

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初期登録料は無料ですが、月額料金プランが複数あり、プランごとに月に無料で配信できる数が決められいます。

それを超えると利用料に応じて料金が変動する従量課金制を取り入れる仕組みです。

LINE公式アカウントの料金プラン

LINE公式アカウントの料金プランは「コニュニケーションプラン」「ライトプラン」「スタンダード」と3つの料金形体があります。

※プラン名やプラン内容が変更数場合もありますので、最新は公式ページにてご確認ください。

LINE公式アカウントの運用コスト=「プラン料金」+「追加メッセージ従量課金」+「プレミアムID利用料(任意)」

コニュニケーションプラン

LINE公式アカウントの料金プラン「コミュニケーションプラン」とは初めてLINE公式アカウントを活用する向けのスタータープランです。

月額料金は無料で、ひと月に200通までの無料配信が含まれています。プレミアムIDを利用しない限り、料金は一切発生しません。

また、追加でメッセージ数を増やすことはできません。まず、登録したら選択しておきたいプランですね。

ライトプラン

LINE公式アカウントの料金プラン「ライトプラン」は、一定数の友達が増え、無料プランのメッセージ配信数では運用できない方がまず選択するプランです。

月額料金は5,000円で、ひと月に5000通までの無料配信が含まれています。プレミアムIDを利用しない限り、料金は月額料金の5,000円のみです。

コミュニケーションプラント同様に追加でメッセージ数を増やすことはできません。

スタンダードプラン

LINE公式アカウントの料金プラン「スタンダードプラン」は、アカウントの友達数が増え、ライトプランの5000通ではメッセージ配信数が足りない方向けのプランです。

月額料金は15,000円で、ひと月に30000通までの無料配信が含まれています。

コミュニケーションプランやライトプランとの大きな違いとして、ひと月に30000通の配信を超えると、「~3円/1通あたり」でメッセージ配信数を増やすことができます。

従量課金制のため、30000通を超えた配信数ごとに料金が加算される仕組みです。

以下、コミュニケーションプランをC、ライトプランをL、スタンダードプランをSで表しています。

プランCLS
固定費無料5,000円15,000円
無料配信数2005,00030,000
追加メッセージ
料金
不可不可~3円/1通

マーケティングやプロモーション目的なら有料プラン推奨

LINE公式アカウントの運用目的がマーケティング(集客も含む)やプロモーション(販促)目的であれば有料のライトプラン、もしくはスタンダードプランを選ぶことをおすすめします。

アカウント開設初期である場合や、一斉メール配信は行わず、あくまでもLINE公式アカウントのお友達ユーザー1人に対してのコミュニケーションツールとして利用する場合はコミュニケーションプラン(無料プラン)でも十分です。

しかし、イベントやフェアの告知、顧客の育成のためのコンテンツ配信などマーケティングやプロモーションの一環としてLINE公式アカウントを利用するのであれば、月の配信数が多いライトプランやスタンダードプランの方が適しています。

配信数やお友達ユーザー数に応じてプランを選択しましょう。

LINE公式アカウントの2つのアカウント種類とは

LINE公式アカウントには一般の未承認アカウントと認証済みアカウントという2つの種類のアカウントがあります。

未承認アカウントは、アカウント初期状態でのアカウントの種類で、グレーカラーのバッヂで表示されます。

利用できる基本機能は認証済みアカウントと変わりありません。

認証済みアカウントと変更するメリット

一方LINE公式アカウントの認証済みアカウントとは、未認証アカウントより変更することでいくつかのメリットと利用できる機能が増えます。バッヂのカラーはブルーです。

  • 認証済みアカウントの証としてブルーバッヂが付与される
  • LINE内アプリの検索結果に表示される
  • LINEの関連サービスにクーポンを表示できる
  • 友達追加広告が利用できる
  • 販促用のポスターが無料でダウンロードできる
  • LINEの有料ノベルティを購入できる
  • 支払い方法がクレジットカードの他請求書請求書決済もできる

LINE公式アカウントプレミアムIDとは

LINE公式アカウントを開設した際、ランダムに羅列された英数字をIDとして配布されます。

LINE公式アカウントのプレミアムIDは、「@marketing_gym」など好きなIDを作成することができるようになります。

@+指定文字列(@を除き18字以内。半角英数字と、「.」「_」「ー」の記号のみ利用可能です)

通常のIDはランダムに配布されるため、大文字、小文字の英字や数字など覚えにくく、検索時もコピペ以外ならやや面倒に感じるでしょう。

LINE公式アカウントのプレミアムIDのメリットとして、既定の文字数、利用可能な文字であれば、任意のIDに変更することができるため、ユーザーが検索しやすくなります。

ただし、LINE公式アカウントのプレミアムIDに変更する場合100円/月もしくは1,200円/年(税別)の料金が発生します。

LINE公式アカウントの基本機能でできること一覧

LINE公式アカウントを開設することで無料で利用できる機能は多数あります。

これがLINE公式アカウントに登録する大きなメリットの1つと言えるでしょう。

特に「コミュニケーションプラン」でも充分あなたのビジネスにとって有益な機能がたくさんありますので、しっかり読んでみてください。

なお、本記事では主な基本機能の一覧として紹介し、具体的な使い方に関しては別記事にて解説しますので、ご了承ください。

メッセージ配信機能

LINE公式アカウントのお友達ユーザーに対して一斉にメッセージを配信することが可能です。

上記の料金表の記載しているように、コミュニケーションプランではターゲットのリーチ数×吹き出し数が200通までとなっています。

例えば、あなたのLINE公式アカウントに登録したユーザーが50人いるとして、あなたが画像とメッセージを送った場合、50×2=100通を消費したことになります。

月間の残り利用数は200通-100通=100通となります。

更に同月にフェア告知のバナーとその説明、打ち出したいサービスの画像を送ったとしたら、50×3=150通となりますので、配信することができません。

この要領で、ライトプラン、スタンダードプランとメッセージ配信数がそれぞれ定められています。

LINE VOOM投稿

LINE、LINE公式アカウント共に以前は「タイムライン」がありましたが、2021年にタイムライン機能がアップデートされたLINE VOOMがリリースされました。

LINE VOOMとはLINEの友だち関係ではなく、フォロー関係で繋がるサービスです。

投稿方法はショート動画とそれ以外(動画、写真、テキスト)で異なります。

また、投稿は公開設定によって、おすすめや自分のフォロワーのフォロー中に表示されます。

ステップ配信

ステップ配信は、友だち追加日からの経過日数や設定した条件に応じて、複数のメッセージを自動で配信できる機能です。

「友だち追加」というユーザーの行動を起点として、あらかじめ作成しておいたメッセージをスケジュールに沿って順次配信することができます。

例えば、「友だち追加から5日経ったユーザーにはクーポンを配信し、30日経ったユーザーには商品のお知らせを配信する」などの設定が可能です。

また、LINEヤフー株式会社以外からもステップ機能を利用できるサービスが多数あります。

応答メッセージ機能

LINE公式アカウントの応答メッセージは、ユーザーからメッセージを受信したときに、事前に設定しておいたメッセージを自動で返信する機能です。

キーワードを登録し、ユーザーがそのキーワードを送信した場合、そのキーワードに反応して自動で、メッセージを送信してくれます。

メッセージアイテム機能

通常のテキストメッセージの他にも3つのタイプのメッセージを友だちユーザーに送ることができる機能です。

リッチメッセージ

画像にリンクを設定して配信できる機能です。

テキストを入れた画像を使うことにより、商品やサービスの魅力を簡潔に伝えることが可能。

ビデオメッセージ

トークルームで動画が自動再生される機能です。

カードタイプメッセージ

複数のコンテンツを1つにまとめて送信できる機能です。

1メッセージで最大9枚のカードを設定できるため、商品やメニュー、スタッフの紹介などに最適です。

ツール機能

LINE公式アカウントのツール機能はクーポンやショップカード(WEB上のスタンプカード)、リサーチといったツールを無料で利用することができる機能です。

クーポン

クーポンの配信はもちろん、ユーザー側の「Coupon Book」(クーポン管理機能)に反映され、より使用率を上げることが出来ます。

ショップカード

ショップカードでは、来店ポイントや金額ごとのポイントなど任意の条件でポイントを付与できます。

その他、満タンまでの数を設定でたり、ポイントカードのランクを複数作り、貯まるごとにステップアップさせることも可能です。

リサーチ

また、リサーチ機能では、事前に登録したメッセージをアンケートとして利用したり、アカウントの満足度調査を行うことができます。

トークルーム管理機能

LINE公式アカウントには、トークルーム管理機能として、挨拶メッセージとリッチメニューを利用することができます。

あいさつメッセージ

あいさつメッセージは、ユーザーが友だち追加した際に、自動で配信されるメッセージです。

デフォルトで設定されていますが、変更することをお勧めします。

リッチメニュー

リッチメニューとは、ユーザーとのトークルームの下部に表示できるバナーです。リッチメッセージとは異なり、トークルーム内に常時配置可能です。また、開閉ボタンにて開閉することもできます。

データ管理機能

LINE公式アカウントでは、データ管理機能としてオーディエンスの作成とトラッキングが可能です。

オーディエンス

オーディエンス機能とは、メッセージをクリックしたユーザーや店内に設置しているQRコード経由で友だち追加したユーザーなど、行動に応じてユーザーを絞り込み、グループを作成できる機能です。

また、あらかじめオーディエンスを作成しておくことで、メッセージ配信やステップ配信の配信先に設定することもできます。

トラッキング機能

トラッキング機能とは、ウェブサイト上で実行されたユーザーのアクションを把握して、効果を計測できる機能です。

計測したいウェブページにLINE Tagを設置することで、LINE公式アカウントのメッセージ配信やLINE広告の効果を計測し、施策の最適化を図ることができます

LINE Tagを用いてコンバージョン計測を行うには、LINE TagのベースコードをWebサイトのヘッダーコード内に設置する必要があります。

Webサイトの<head>~</head>内にベースコードを設置するか、タグマネージャーを利用してベースコードを設置してください。

友だちを増やす機能

LINEK公式アカウントを運用するにあたり、登録してくれる友だちを増やすことが大切です。

オンラインで友だちを増やす

あなたのLINE公式アカウントのURLやQRコード、クーポンのQRコードを管理画面から作成することができます。

また、ホームページでの友だち追加ボタンを作成することもできるため、HTMLやCSSの知識が少ない方でも、この機能を使って簡単に設置することが可能です。

その他、パラメーターを設定することで、友だち追加された経路の詳細を「分析」>「友だち」>「追加経路」で確認できます。

オフラインで友だちを増やす

BtoCで店舗を構えている方は、ポスター作製などオフラインでの販促活動も大切です。

また、認証アカウントであればLINEの公式グッズを購入し、販促物として活用することもできます。

友だち追加広告

認証アカウントであれば、友だち追加広告を出すことができます。

広告の配置場所として、LINEユーザーのトークリストやLINE NEWS、LINE VOOM内があります。

その他LINE公式アカウントで使える機能

これまで解説した機能の他にも、LINE公式アカウントの管理画面で、様々な機能を利用することができます。

分析

管理画面の「分析」より、あなたのLINE公式アカウントの分析が可能です。

  • メッセージ通数と増減グラフ
  • 友だち数、ターゲットリーチ数、ブロック数と増減グラフ

チャット(1対1トーク)

友だち登録してくれたユーザーと企業(店舗)間で1対1でトークすることが出来ます。

ユーザーが登録後、ユーザーから何かアクションが行われた後に、このチャット機能が使えるようになります。

登録ユーザーがLINEから直接コミュニケーションすることができる為、お問い合わせなどを手軽にやり取りする事が可能です。

これまで予約の際に使っていた電話やメールより、このトーク機能でお客様の予約の際の手間と敷居はかなり下がるはずです。

プロフィール

LINE公式アカウント上のプロフィール画面をカスタムして作ることができます。

小さなホームページの代わりというとイメージしやすいでしょうか。

基本情報や紹介分、メニュー、営業時間など任意で登録可能です。

収益化

LINE公式アカウントを用いて収益化も可能です。

特典や月額料金を決め、サブスクリプションとして利用できますので、会員制のサービスの提供をこのLINE公式アカウントで可能にすることができます。

LINE公式アカウントで現在利用できる基本機能は以上です。アップデート次第で随時更新します。

簡単にできるLINE公式アカウントの作り方

LINE公式アカウントの開設は非常に簡単にできます。

初心者でもわかりやすいようにPC(パソコン)から作る場合とスマホから作る場合を紹介します。

PC(パソコン)でLINE公式アカウントを作る手順

  • LINE公式アカウント開設ページを開き、「公式アカウントを始める」ボタンを押す
  • 承認アカウントor未承認アカウントの選択
  • LINE Business IDを作成(LINEアカウントを利用するかメールアドレスを利用する)
  • 案内に従って情報を入力する

以上、わずか4ステップでLINE公式アカウントを作ることができます。

スマホでLINE公式アカウントを作る手順

  • アプリのダウンロードiPhoneの場合:App Store:http://nav.cx/efvJWG1 Androidの場合:Google Play:http://nav.cx/4LaWWCn
  • 承認アカウントor未承認アカウントの選択
  • LINE Business IDを作成(LINEアカウントを利用するかメールアドレスを利用する)
  • 案内に従って情報を入力する

以上です。PCとの違いはアプリのダウンロードくらいですね。

LINE公式アカウントを顧客とのアプローチ手段や販促手段として活用する

以上がLINE公式アカウントについてです。

料金プランの違いやLINE公式アカウントで使える機能は理解できましたか?

作って終わりではなく、顧客とのアプローチ手段として、販促手段として活用していきましょう。

活用方法につきましては、記事作成次第、随時追加していきます。

 

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