マーケティング

ベネフィットとは?意味やメリットとの違いを解説 考え方と作り方を理解してマーケティングへ取り込む

理解してるようで、曖昧になりがちなベネフィットについて解説していきます。

マーケティングにおけるベネフィットを理解することで、サービスや製品をより魅力的に伝えることができる他、ホームページやブログ、ランディングページ、SNSに投稿するコンテンツなど様々なシーンで役に立ちますので、ぜひこの機会にしっかりと理解しておきましょう。

本記事はベネフィットの意味、混同しがちなメリットとの違い、ビジネスの観点で解説した内容となります。

ベネフィットによって、サービスや製品に付加価値をつけることができるため売上をもっと伸ばしたい方は必見ですよ。

ベネフィットとは

ベネフィットとは利益や恩恵を指す言葉であり、英語ではbenefitと表します。

ベネフィットの対義語にはloss(ロス/損失)、damage、disadvantageなど、類義語にはprofit、advantageなどがあります。

また、ベネフィットは大きく3つにわけることができます。

  1. 機能的ベネフィット
  2. 情緒的ベネフィット
  3. 自己表現ベネフィット
種類意味
機能的ベネフィットサービスや製品の持つ特長によってユーザーが得られるプラスの効果軽い、早い(スムーズ)、便利、タフ など
情緒的ベネフィットサービスや製品を利用したり、持つことで得られるプラスになる感情楽しさや充実感、高級感、格好良さ、安心感 など
自己表現ベネフィットサービスや製品を利用したり手に入れることで自己実現、または自己表現として現れるもの描いた理想に近づくことができる、自身が持てる、羨ましがられる、褒められる など

メリットとベネフィットの違い

次によく混同されがちなメリットとの違いについて。

簡単に説明するとビジネス、マーケティングの観点では以下となります。

kamishin
kamishin
ニュアンスとしてはメリットの更に奥にある向こう側ってところですかね

メリット:サービスや製品のウリや特長

\その悩み、打ち明けてみませんか?/

ベネフィット:そのサービスや製品を利用することで得られる恩恵

メリットとベネフィットの違いの例

もっとわかりやすくいくつか例を挙げてみましょう。

メリットベネフィット
美容液
  • 肌トラブルや悩みに対しての集中ケアや肌の悩みを未然に防ぐ役割
  • 保湿や美白、しみ・しわなどプラスアルファで美容効果を得ることができる
  • 自分の悩みに合った美容液を継続して使用することで、実年齢よりも若い肌の状態になる
  • 若く、美しく見られる、他人から羨ましがられる
  • 肌の状態が悪くうつむき気味だった自分から、堂々と自信を持って歩くことができる
1000円カット
  • 低価格且つスピーディーに散髪してもらうことができる
  • 美容院では当たり前にしてくれることをしないが、その分価格と時間を節約できるため、コスパ、タイパ共に良い
  • 美容院と比べて低価格な分、同じ金額で複数回通えるため、常に整った髪型を保つことができる。
  • ある程度整っていれば自分的に満足なため、節約したお金を趣味に費やせる
  • コニュ障な自分にとって店での滞在時間が短く、多くの会話をしなくても良いので気が楽でストレスを感じない
高級車
  • 高機能且つ高性能なスペック
  • 乗り心地が良く、静音性が高い
  • ステアリング性能が高く、運転が安定している
  • 売却時にそこそこの値段で売れる
  • 高級車に乗ることで、高所得者の仲間入りを果たした気分になり、行動もスマートになる
  • 高級なものを購入することで自分へのご褒美となり、モチベーションを高く保つことができる
リンパケア
  • 首や肩こりの原因を緩和する
  • 冷えやむくみの原因を緩和する
  • 代謝や血流を促進し、体本来の機能を取り戻す
  • 通い続けることで、これまでの体の不調が和らぎ、きつくて動くのが億劫だった自分から、生き生きとした自分になれる
  • 肌や髪につやが出て、若くなったと家族や友人から言われて気分が良い
  • これまで自分の体に対して無頓着だったが、体の知識や予防法、積極的な運動と意識が変化して健康志向になる
kamishin
kamishin
ざっと挙げてみました(笑)
マーケティングやセールスの際、ついサービスや製品のメリットを並べがちですが、それに加え、ベネフィットを添えることで、魅力の伝わり方、サービスへの興味の抱き方が全然違いますよ。

3ステップで見つけるベネフィットの考え方と作り方

ベネフィットの意味を理解してもらったところで、実際あなたのビジネスでも使えるようにトレーニングしていきましょう。

3つのステップに沿って考えることで、あなたのサービスや製品のベネフィットを見つけることができます。

①サービスや製品の特長をひたすらリストアップする

まずはあなたのサービスや製品の特長をリストアップしていきます。

特徴ではなく、特長の方ですよ。

サービスや製品が複数ある場合は、もちろんそれら毎に分けて、箇条書きで構いませんのでできる限り多くの特長を書き出してみましょう

②リストアップした特長に対して更に深堀りする

ずらっと特長が並んだら、その特徴に対して更に深堀りしていく作業です。

kamishin
kamishin
ポイントは特長に対して「だから何?」繰り返すことです。
  • その特長だから何なのか
  • その特長でどうなるのか

サービスや製品の特長を更に深堀り、ブラッシュアップできたら次のステップへ。

③その結果どうなるかを考える

サービスや製品の特長を更に深堀り、ブラッシュアップした内容に対して、結果サービスや製品を利用した顧客はどうなるかを書き出してみましょう。

「サービスや製品を購入した結果、顧客の未来はどうなるのか」

これがメリットを超え、ベネフィットとなるわけです。

ベネフィットを理解することで様々なマーケティングシーンで役に立つ

ベネフィットを理解することで、ビジネス、マーケティングシーンの様々なところで役に立ちます。

  • ホームページ、ブログ、SNSのコンテンツ、セールスレターやランディングぺージのセールスコピーライティングで活用できる
  • セールス時にベネフィットまでうまく伝えることで、サービスや製品価値を更に上げることができる
  • 自身のセールス力が向上する など

モノを買う時、そのものが欲しいのではなく、モノを手に入れることでのベネフィットが欲しいからお金を払って手に入れようとします。

べつにスタイリッシュなフォントを使った美容液の容器が欲しいわけではなく、その美容液を使って美しい肌を保ち、周りの方に羨ましがられたり、自分に自信を持つために買うのです。

べつに、いい香りがする瓶に入った液体が欲しいのではなく、その香水を振りかけてかっこいい、可愛い、おしゃれと思ってもらいたいから買うのです。

ベネフィット、理解できましたか?

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