日本国内のSNSの中でも利用者が多いInstagram。
Instagramをマーケティング、集客ツールとしてビジネスで運用している方も多くいるでしょう。
今回はInstagramをマーケティング、集客ツールとして取り入れていている初心者の方にハッシュタグの集客に効果的な使い方について解説します。
Instagramのハッシュタグとは
説明不要かとは思いますが、本記事は初心者向けのコンテンツのため、念の為解説します。
Instagramのハッシュタグとは、投稿時のキャプション(文字を入力する箇所)に必要に応じて#〇〇と入れ、Instagram内で検索するユーザーにあなたの投稿を見つけやすくするためのものです。
Instagramハッシュタグの重要性
Instagramのハッシュタグはいくつかの重要な役割を果たします。
まず第一に、特定のテーマや興味に関連する投稿を見つけやすくし、他のユーザーと簡単につながる手段となります。
また、ハッシュタグを使用することで、投稿が広く検索され、多くの人にアクセスされやすくなります。
さらに、ビジネスや個人のプロモーションにおいても、特定のハッシュタグを使用することでターゲットオーディエンスにリーチする効果的な手段となります。
総じて、ハッシュタグはInstagramのコンテンツの可視性を高め、相互作用を促進するために重要だということです。
Instagramハッシュタグの付け方と考え方
Instagramのハッシュタグはそれぞれボリュームがあり、多い、少ないで目的や効果が異なります。
簡単に例を挙げてみましょう。
上記例の場合、ある投稿に対して以下のハッシュタグが考えられます。
ハッシュタグを通じて見込み客にあなたが投稿するコンテンツ並びにアカウントを見つけてもらいたいので、以下のハッシュタグが候補となると想定できます。
#エステサロン
Instagramの発見タブ(虫眼鏡マーク)をタップしてエステサロンと検索してみてください。
下記画像のように「おすすめ」や「アカウント」「タグ」など複数の項目で関連する投稿が一覧となって表示されます。
果たして、あなたがターゲットとする見込み客にあなたが#エステサロンとハッシュタグをつけた投稿を見つけることができるでしょうか?
#エステサロンのハッシュタグのボリュームは約177万件です。
ボリュームの多いハッシュタグタグだけつけてしまうと、このように埋もれてしまいます。
では、あなたのエステサロンのあるエリア名を付け加えるとどうでしょう。
#エステサロン名古屋
#エステサロン名古屋にすると、ボリュームは5000件以上と先程よりボリュームが小さくなり見込み客があなたの投稿を見つけやすくなります。
こうしてInstagramのハッシュタグを用いてInstagram内で検索する見込み客とあなたの投稿、アカウントに「架け橋」を作ります。
これがハッシュタグの役割です。
ここで「ならボリュームが極端に少ないハッシュタグを付けたら良いのでは?」と考えてしまう方もいるでしょう。
抑えるべきポイントは「ハッシュタグのボリュームとアカウント規模のバランス」です。
- ボリュームが大きい=たくさんの投稿から見つけ出すのが大変
- ボリュームが小さい=そもそもそのキーワードで検索しない可能性もある
そこで、双方をカバーすべく、複数のハッシュタグをつけるわけです。
先程のエステサロンを例として、複数のハッシュタグをつけてみましょう。
- #エステサロン
- #エステサロン名古屋
- #エステサロン名古屋市〇〇区
- #エステサロン名古屋痩身
- #エステサロン名古屋市〇〇区痩身
このようなハッシュタグの付け方がベースとなります。
これに加えて「あなたの投稿に関するハッシュタグ」を組み合わせます。
先述したようにハッシュタグは「見込み客とあなたの投稿、アカウントの架け橋」です。
投稿内容とは全く関係のないハッシュタグを付けても意味はないですし、そもそもその投稿を見込み客が見つけたとしても、本人が求めている内容とは異なるため、スルーされる可能性が高くなります。
無料で使えるInstagramのハッシュタグ候補検索ツール
Instagramのハッシュタグの考え方や付け方を理解することができれば、検索窓からハッシュタグ候補を探すことができます。
しかし、初心者の方にとってはその行動すら難しいと感じる場合もあるでしょう。
現在ではInstagramのハッシュタグ生成ツールは多く存在しますが、その中でも無料でも使えるツールをいくつか紹介します。
ただし、あくまでもあなたがハッシュタグを見つけることに慣れるまでです。ツールに依存することでこのスキルはいつまで経っても自分のものにならないのでご注意ください。
ハッシュレコ
ハッシュレコは、Instagramで投稿する際におすすめのハッシュタグを教えてくれる無料ツールです。
ページ内にある検索窓にハッシュタグを入力すると、分析後、関連するハッシュタグの候補を教えてくれます。
その中から付けたいハッシュタグをタップすると、さらに下の窓にペーストされます。
複数選択できるので、選択後はそれらをコピーして、Instagramの投稿キャプション内にペーストするだけです。
Top Hushtag
Top Hushtagも同じく検索窓にハッシュタグを入力することで、関連するハッシュタグを無料で教えてくれるツールです。
ハッシュレコとの違いとして、Top Hushtagでは検索結果時に、そのハッシュタグのボリュームも合わせて教えてくれます。
Instagramのアカウントの規模に応じて選ぶハッシュタグのボリュームまで把握できるので便利です。
instatool
instatoolでは4つのハッシュタグ関連ツールを無料で利用できます。
- おすすめのハッシュタグを検索できる「tagreco(タグレコ)」
- ハッシュタグの人気度を調査できる「tagpop(タグポップ)」
- おすすめユーザーを発見できる「tagfollow(タグフォロー)」
- 類似ハッシュタグを発見できる「taglike(タグライク)」
タグフォローだけ微妙ですが、他は初心者の方にとっては便利だと思います。
重要なのは「投稿内容に応じたハッシュタグかつ見込み客がInstagram内の検索で使用するであろうキーワードであること」です。
見込み客が欲しがる投稿内容とは
投稿すべき内容とハッシュタグは見込み客が抱えている問題を解決するものです。
では見込み客が欲しがる内容とはどういったものなのでしょうか?
この近道はあなたのサロンの既存顧客がヒントを持っています。
- あなたのエステサロンに通っている顧客はなぜ繰り返し来店し、通っているのか
- あなたの顧客はエステサロンに通うことでどんな悩みを解決したいのか
- あなたの顧客はエステサロンに通うことで何を手に入れたいのか など
今でこそあなたのエステサロンの顧客ですが、遡れば以前は見込み客の1人です。
信頼関係の高い顧客にはヒアリングする、そうでない顧客にはアンケートとして情報を収集するのも良いでしょう。
こうして、現顧客から情報を収集し、コンテンツの材料として利用するのも1つの手段です。
理解すべきは「必ずしもInstagramの投稿から来店や購入に繋げなくてもよい」ということです。
また、見込み客の中には今すぐにでもエステサロンに行って美しくなりたいと願う方もいれば、ボーナスが入ったし、今まで行ったことがないから1度は行ってみようかななど、ニーズ、ウォンツの高さに差があります。
エステサロンの見込み客の種類例
見込み客の種類 | 心境 | 状態 |
今すぐ客 | 痩せる、綺麗になるなどの願望に対して、問題解決はエステサロンに通うことと決まった状態 | ニーズ:高い ウォンツ:高い |
お悩み客 | 痩せたい、綺麗になりたいなどの願望はあるが、問題解決=あなたのエステサロンとは決まっていない(競合他社との比較段階も含む) また、問題解決=エステサロンとは限らず、他に痩せる、綺麗になる方法があれば、とも考えている | ニーズ:高い ウォンツ:低い |
そのうち客 | エステサロンに通いたいとは思っているが、本当に必要かと言われるとそうとも言えない状態。 | ニーズ:低い ウォンツ:高い |
まだまだ客 | エステサロンに通いたいとも、痩せたい、綺麗になりたいとも願っていない状態 | ニーズ:低い ウォンツ:低い |
簡単に言えば、上記の様に「テンションの差」があるのが見込み客です。
この大きく分けると4つの種類の見込み客の内、どの見込み客に対して投稿するのかによって、内容が異なってくるのは理解できますね。
本質は「Instagramの投稿を通じて、見込み客が抱える問題を解決すること」が最優先です。
4種類の見込み客が混在する中「お勧めです、お勧めです」「どうぞご来店ください、ご来店ください」と言い続けても、反応しないのは当然です。
見込み客別のInstagramの投稿内容例
あなたのエステサロンが、Instagramを通じてどの見込み客を狙うのかにもよりますが、Instagramの投稿内容の例をいくつか挙げておきますので、参考にしてください。
見込み客の種類 | 投稿内容例 | 利用するハッシュタグ例 |
今すぐ客 |
| あなたのエステサロン商圏内にいる見込み客が検索するであろうエリアキーワードを含むハッシュタグ
|
お悩み客 |
| 今すぐ客のハッシュタグに加えて、投稿するコンテンツに応じてハッシュタグを追加する |
そのうち客 |
| 今すぐ客のハッシュタグに加えて、投稿するコンテンツに応じてハッシュタグを追加する |
あくまでも例としていくつか挙げましたが、イメージとして伝わりましたでしょうか。
Instagramのアカウント設計、コンテンツプランニング(投稿する内容やスケジュール、リズムを計画する)などを事前に行えば、決して投稿するネタが尽きることはなく、むしろコンテンツ制作に追われるのが普通です。
何を投稿したらよいかわからないといった状態は、Instagramのアカウント設計やコンテンツプランニングが甘い証拠です。
ハッシュタグの重要性や使い方の基礎が理解できたら、あらためてあなたのアカウントについて見直してみることをお勧めします。