マッサージサロンやネイルサロン、美容院や飲食店に至るまで、店頭にあるブラックボード(黒板)。
上手く使えば、来店のきっかけになります。
それを狙って皆さん可愛く書いたり、目立つように書いたりしていますが、月に何人それを見て来店したお客様はいますか?
まず、把握していない方に関しては、商売をやるうえでデータの把握を怠るのは危険です。
何かを試したら必ずデータを取り、状況を把握することを徹底してください。
今回は、ブラックボードを使って集客や売上アップを試みているにも関わらず、効果がない方に「ブラックボードの書き方」について解説します。
ブラックボード(黒板)をより効果的にするポイント
まず先にお伝えしたいのは、今回の記事自体「デザイン案」を紹介する記事ではないということです。
デザインを真似たい方は、どうぞ他の記事を探してさい。
ブラックボードを正しく使って集客・売上に繋げたい方のみそのまま読み進めてください。
また、すでにブラックボードを使ってる方は、これからのポイントを照らし合わせてみてください。
1.ブラックボードの目的と目標を明確にする
ブラックボードを用いて集客するには、まず目的と目標を明確にすることからはじめます。
目的と目標を明確にしなければ、せっかく一生懸命書いたそのブラックボードも、単なる飾りになってしまいます。
ブラックボードの目的と目標例
目的 | 目標 |
お店の認知拡大 (どんな店でどんなサービスを提供している) | 以下のアクションを起こしてもらう
|
お店に来店してもらう | 興味を持ってもらい、来店のきっかけとなる |
2.ブラックボードを「誰に」向けて書くのかを明確にする
誰に向けて、つまり、ターゲットを明確にします。
今回のブラックボードだけでなく、ターゲットが不明確な施策は、ほぼ失敗に終わります。(断言!)
あなたの店で設定しているターゲットの中でも、このブラックボードを見る可能性がある属性に設定することがポイントです。
ターゲットが曖昧で、設定の仕方がよくわからない方は、まず、あなたの店のメインとなる顧客層を把握することから始めましょう。
3.気づいてもらえるようなフックを付ける
ブラックボードを設置している場所に馴染み過ぎるのも、よくないブラックボードです。
お店のブランディングの妨げにならない且つ、「ん?」と通行人の目に留まる仕掛け=フックを付けることも大切です。
ブラックボードの上や横に更にポップを付けて目立たせるのも1つの手段ですね。
4.行動を促すためのキャッチコピーや特典、メリットを提示する
ブラックボードに「どうぞご来店ください」と書いたところで、なかなか難しいものではありますね。
ここでは、中に入ってみようかなと興味を引き、行動喚起することを指します。
- ターゲットに向けたキャッチコピー など
- 今日、今、この時間帯に来店することでの特典 など
- 今ならスムーズにサービスを提供できるというメリット など
クライアントさんの初期状態はだいたいこのような状態
こんな調子です。せっかく可愛く仕上げていますが、それが何の為に書いていて、誰に見て欲しくて、どうして欲しのか。言葉で言うと簡単そうにも聞こえますが、曖昧な方が意外と多いのも事実。
更にブラックボードであなたが欲しいお客様を呼び寄せるコツ
効果的にブラックボードを使ってこれまでよりも更に多くの集客をして売上に繋げるために、次の2種類の客層を狙うようにしましょう。
「いますぐ客」と「そのうち客」に響く様にブラックボードに書く
そもそも見込み客のは「いますぐ客」「そのうち客」「お悩み客」「まだまだ客」の4種類の客層に振り分けられます。
いますぐ客とは
いますぐ客とは、ウォンツもニーズも満たしており、いますぐに商品やサービスを欲しがっている状態の客層を指します。
- 〇〇のようなデザインの服を今日探している
- フリーwifiと電源があり、ちょっと休憩しながら仕事ができるカフェを探している
- 朝から何も食べていなくて、刺激のある料理を食べたい
など。
あとはあなたの書いたブラックボードで来店する背中を押してやるだけです。
欲しいモノ・コト=あなたのサービスを結び付けてブラックボードに内容を反映すれば、初めてその目的を果たしてくれるでしょう。
この様な状態の見込み客に来店してもらいたい場合は「リピートしている既存顧客がどんな方で、何を求め、何に満足しているか」がわかれば、それをブラックボードに反映して目立つようにするだけです。
顧客がリピートしている理由を把握していないのは、それはそれで問題ではありますが・・・わからない場合は直接聞く、アンケートを取るのが簡単です。
そのうち客とは
そのうち客とはあなたが扱っているサービスを必要だと思ってはいるが、本当に必要か迷っています。
ですので、必要性に駆られる内容をブラックボードに反映することで、これらの見込み客の来店のきっかけを作ります。
- どこかよい美容院はないか探している
- 肩こりがひどく辛いけど、いまは仕事中の為、休日にでもいけるマッサージサロンを探している
- 結婚式の日取りが決まり、ブライダルエステに行こうとエステサロンを探している
など。
いずれ欲しいけどあなたの店のサービスなのかはまでは定まっていませんし、今すぐ来店する客層ではない可能性を含んでいます。
しかし、ブラックボードの存在であなたの店に興味を持ち、来店してくれる可能性はゼロではありません。
通行人の多い通りに面している店で、同じ人が何回もそのブラックボードを見る機会があるような位置にブラックボードを設置できるのであれば、効果的です。
やってはいけないブラックボードの書き方
これらを踏まえたうえでのブラックボードに書く際に注意点として「情報を詰め込み過ぎない」ことです。
あれも知らせたい、これも知らせたいという気持ちは充分わかりますが、情報を詰め込み過ぎたブラックボードは文字数が多く、見にくい為かえって効果が薄れてしまいます。
また、設定しているブランディングとかけ離れたクリエイティブ(デザイン、カラー、フォント、口調含む)もお店とのギャップが生じてしまうため注意しましょう。
その他の情報はホームページ、SNS、Googleビジネスプロフィールなどを活用しましょう。
ブラックボードにはQRコードやIDを表記しておくことをお勧めします。
ブラックボードはあくまでもサブ的な集客方法の1つ
ブラックボードはローコストで集客できる実店舗向きの集客ツールの一つです。
決してメインの集客方法ではありませんが、正しく使えばアシストくらいはできるはずです。
- 目的と目標を明確にする
- ターゲットを明確にする
- わずかなスペースで見てもらい行動してもらう工夫をする
- 今すぐ客とそのうち客を狙う
- ブランディングの邪魔をしない
これらのポイントを押さえて、早速あなたのブラックボードを改善し、1人でも多くの「見て来ました」を増やしましょう。