この記事にたどり着いたあなたは、「サロンの集客方法を知りたい」もしくは「今行っている集客方法ではうまく集客できていない」といったところでしょうか？
これから紹介するサロンの集客方法ですが、読み進めていくと「何だそれくらい知ってる」と感じる方がほとんどでしょう。
しかし、各集客方法の本質を理解せず、ただ闇雲にあなたのサロンの集客方法として取り入れているだけでは、満足のいかない結果を招いてしまいます。
「その他に何か良い集客方法はないか？」と考えるよりも、あなたのサロンにとって適切な集客方法を理解し、取り入れ、繰り返し検証してより多くの見込み客にあなたのサロンの存在を認知し、魅了し、「行ってみたい」「この方の施術を受けたい」と見込客に思ってもらえるように仕向けることが大切です。
前置きはこれくらいにして、早速参りましょう。
Googleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）
まず一つ目は、Googleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）です。
念のため旧名のGoogleマイビジネスも記載していますが、2021年11月に名称が変わりもう数年は経っています。（これに限らず、WEB関係は昔の知識のままで運用するのは危険ですよ、情報は常にインプット、アップデートを癖付けることを強くお勧めします。）
Googleビジネスプロフィールとは、Googleで検索した際、通常の検索結果上部に、ビジネス名と所在地のマップ付きで掲載されるものでGoogleのアカウントがあれば無料で利用することができます。
Googleビジネスプロフィールでサロン集客するメリット
実店舗ビジネスであるサロンビジネスにおいて、Googleビジネスプロフィールを集客方法として取り入れるメリットは、何と言っても通常の検索結果の上部に掲載されることです。（以前は最上部でしたが、現在は最上部とは限りません）
更には検索しているユーザーの関連性、興味、知名度の3点を考慮したアルゴリズムにより表示順位が変動します。
サロンの検索上位には、どのエリアでも美容系ポータルサイトが上位を占めていますので、特に人口規模が大きい都心部にサロンを構えている場合、どうしても上位表示が難しい場合があります。
更には、あなたのサロンがあるエリアに競合他社サロンが多く点在しているような激戦区では、例えポータルサイトの上位プランで掲載しても、投入コストに見合わない結果がよく見受けられます。
しかし、このGoogleビジネスプロフィールを使えば、それらのポータルサイトと同じくらいの位置に表示が可能なため、ポータルサイトを利用しない、もしくは見込客自体がGoogleで検索してサロンを探している場合に特に有効的な集客方法と言えます。
最初の目標は上位3位以内に入ることを目指し、掲載できるすべての情報をしっかりと入力し、定期的に更新することで、上位表示も不可能ではありません。
更に、あなたのサロンを利用したことがある新規客、顧客に口コミを書いて頂ければ、まだあなたのサロンを利用したことがない見込客によって有益な情報の１つとなります。(口コミを頂くのは新規客より顧客の方が望ましい）
また、特に人口規模が小さいエリアにとっては、下手にポータルサイトに掲載するよりもコストを大きく抑えて露出できる点が最大のメリットと言えます。
Googleビジネスプロフィールでサロン集客するデメリット
Googleビジネスプロフィールでサロン集客する際のデメリットと言えば、以下があります。
- 何も対策しない、やりっぱなしなら単なる時間と労力の無駄
- Yahoo!検索のユーザーやアナログユーザーはカバーできない
Googleビジネスプロフィールでの集客だけとは限りませんが、どのチャネル（媒体）であってもただ登録しただけ、途中までは運用していたがある時期からやりっぱなしの放置状態といった場合、これまで費やした時間と労力の無駄となってしまいます。
本質を理解し、継続的に運用し、最適化し続けることで無料集客は初めて機能します。
「ちゃちゃっとやって多くのお客さんを集客できる」ほど世の中そう簡単にはいかないものです。
古い情報のままで放置すると、かえってあなたのサロンに行く理由がない状態を世の中に晒し続けているようなものですので、放置するならさっさと消してしまう方がましですよ。
また、GoogleビジネスプロフィールはあくまでもGoogleやGoogleマップで検索したユーザーに対して有効であり、Yahoo!ユーザーやアナログユーザーには情報を届けることができないということは理解しておきましょう。
ホームページとブログ
サロンの集客方法2つ目はホームページとブログです。
そもそも、ホームページとブログは別物で役割がそれぞれ異なりますが、2つ掛け合わせることで相乗効果を生みます。
現在あなたはサロンのホームページをお持ちでしょうか？もしお持ちでないのであれば、この集客方法の解説は特にしっかり読んで頂きたい。
ホームページ制作を依頼する会社によって制作費は上下しますが、だいたい5ページほどで30万円前後、これは弊社マーケティングジムもそうです。
「制作費無料のホームページ」と謳う制作会社もありますが、あくまでもホームページ制作費が無料というだけで月々のサイト維持費が高い、契約期間が長いというのが特徴で、それらで利益を生むビジネスモデルです。
契約内容によっては、結果的に費やしたコストが割高になっていることにあとから気付く、なんてことはよくある話ですので、「無料」という言葉に安易に乗らないことをお勧めします。
商工会議所の小規模事業者補助金などを利用すれば実質のコストは大してかかりませんので、うまく利用しましょう。
ホームページでサロン集客するメリット
ここで一つ、あなたに質問です。
あなたが何か探している際、「情報が古い、乏しい」状態で購入することができますか？
- 週末に友達とご飯にいく際の飲食店選び
- 古くなった家電を新調するための家電選び
- どうも気に入らない今の美容院のスタイリストとおさらばするための新たな美容院選び など
情報が古い、乏しいと期待する情報が得られない場合、更に調べる（2次検索）もしくは、その他の店を選ぶといった行動をとりませんか？
あなたがターゲットとする見込み客も同じです。
あなたのサロンがどんなに魅力的なコンセプトで素晴らしい技術を提供していても、それらを見込み客に伝える術がなけば、あなたが気づかないうちに多くの見込み客が、他のサロンを選んでいる可能性も大いにあり得ます。
この様な非常にもったいない機会ロス（見込み客が得たい情報を得ることができれば本来来店したであろうチャンス）を防ぐことが可能です。
人によっては「Instagramのプロフィールに書いているから大丈夫」という方もいることでしょう。
それはあくまでもあなたの考えの一つであり、見込み客は150文字程度であなたのサロンの魅力を理解できるとは限りませんよ。
その点ホームページでは、あなたが描いているミッション、ビジョン、バリュー、サロンコンセプト、メニュー詳細、サロン内の雰囲気やスタッフの顔など、あなたがアピールしたい情報、見込み客が知りたい情報を網羅することが可能です。
ホームページでサロン集客するデメリット
ホームページをうまく活用できれば非常に効果的ですが、もちろんデメリットも存在します。
- デザイン、セールスコピーライティング、SEOのスキルが必要、ない場合に加えて自作のホームページでは結構ポンコツ
- 情報過多である現代では、ホームページだけではコンテンツが不足のため、上位表示は厳しい
現在では、昔と異なり様々なツールがあるため「見た目だけの」ホームページであれば比較的簡単に自分で作ることが可能です。
しかし、ホームページをただWEB上に表示させるだけで多くの見込み客がそれを見てあなたのサロンに来てくれる・・・・そんなに世の中簡単には行きません。
あなたがホームページが必要だと感じているのと同じように競合他社のサロンもそう考えており、それが商圏内だけでも多くのホームページが存在している状態です。
この状況下で、検索する見込み客が見つけやすい上位に表示させることができなければ、その「可愛い、おしゃれなホームページ」を見てもらえない可能性が高くなります。
専門知識がない場合は、一から学ぶか制作会社に依頼するの2択です。（正直なところ制作会社よりもマーケティングの会社に制作してもらうことをお勧めします。見たくれだけでは上位表示できないので・・・）
また、ホームページだけではSEO（検索の上位表示）の観点からして私たちマーケティングジムは少々物足りないと考えています。
そのため、ホームページ内にブログを設置し、コンテンツを増やして対策することをお勧めしています。
META社が運営しているInstagram。
知らない方はもういないと思いますのでInstagramとは何かについては割愛させて頂きますが、サロンビジネスの集客方法として比較的相性の良い集客方法です。
フィード、ストーリーズ、リール、DMといった各種の役割とアルゴリズム、シグナルの理解、アカウント設計、コンテンツプランニングを正しく行えば、まだまだ効果的な集客方法として活用できます。
Instagramをすでに運用しているが、なかなか集客まで繋がらない状態の方は、下記関連記事をしっかり読んで理解することをお勧めします。
Instagramでサロン集客するメリット
Instagramを用いてサロンの見込み客を集客するメリットとして以下があります。
- ホームページ、店舗への来店導線が作れる
- リールを用いて短い動画で気軽にコンテンツを作れる
- 無料で利用できるため、集客コストを抑えることができる
- Instagram広告も活用して一気にビジネスを加速することも可能 など
Instagramを用いてサロン集客するメリット、まずはホームページへの訪問や店舗への来店といった導線を確保できる点です。
ドメインを取得して間もないホームページは、どうしてもドメインパワー自体低く、すぐには表示されません。
しかし、あなたのサロンのInstagramを用いれば、Instagramのプロフィール下部のリンク先から誘導することも不可能ではありません。（来店予約へ繋げることもできます。）
更には、Instagram自体、基本的に無料で利用できるので集客コストを抑えることも可能です。
また、例えInstagramのアカウントがまだ育っていない状態であってもInstagram広告を用いて認知拡大や来店予約への誘導も可能ですので、ビジネスを一気に加速させることができます。
Instagramでサロン集客するデメリット
一方、Instagramでサロン集客するデメリットとしては以下が挙げられます。
- Instagramの仕組み（アルゴリズムやシグナルなど）を理解していないまま、運用しても一向に育たない（集客に繋げることができない）
- 無料集客のため、中長期を見据えての戦略の1つである
- あなたが設定するターゲットの内、Instagramユーザー以外はリーチ（情報を届けること）が困難である
まずは、先述したように、Instagramの仕組みを理解していないまま運用しているのであれば、全くと言ってよいほど集客に繋げることができません。
そもそも、フォロワーだけでなく、Instagramユーザーの中であなたのサロンの存在を知り、更に興味を持ち、利用したいと思ってもらえるようにInstagramのコンテンツを通じて伝え続けなければいけません。
見よう見まねや、ただ何となくInstagramの投稿を続けていても単なる時間と労力を費やすだけ、いずれは効果がないからと放置する状況が目に浮かびます。
コンテンツマーケティングとは何か、本質、役割を理解したうえでInstagram集客を行うことを強くお勧めします。
しかし、積み重ねることで、Instagramからの集客を見込めるほどアカウントを育てることも充分可能です。
折り込みチラシやポスティング
見込み客を実店舗サロンへ誘導するための集客方法として、アナログではありますが、折り込みチラシやポスティングもその1つとして挙げられます。
弊社マーケティングジムのクライアント様の中でも、折り込みチラシやポスティングでサロンにどんどん見込み客を集客している方も多くいらっしゃることも事実です。
ただし、現代のようなインターネットで情報を収集することが簡単な社会において、あなたか定めるターゲットがアナログ派であるのかはしっかりと分析したうえで、折り込みチラシやポスティングで集客するのか否かを考慮してください。
折り込みチラシやポスティングでサロン集客するメリット
折り込みチラシやポスティングでサロン集客するメリットとして以下が挙げられます。
- 新聞を取っているような比較的高い年齢層のターゲットにアプローチできる
- ポスティングされているチラシやDMを一応チェックするターゲットにアプローチできる
- 配布する範囲をある程度設定できるため、サロン周辺の見込み客にアプローチできる
サロンのターゲットの中でもアナログ派（電話で問い合わせや予約を取るような方）、スマホやパソコン操作が苦手な高年齢層の属性にはある程度向いています。
また、ポスティングされているものを一応チェックするようなまめな属性にも向いていると言えます。
その他、配布エリアを指定してサロンの近くに住んでいるターゲットへのアプローチ方法としても検討できます。
折り込みチラシやポスティングでサロン集客するデメリット
一方折り込みチラシやポスティングでサロン集客するデメリットももちろん存在します。
- ターゲットの中でも20代、30代の層には弱い
- 例え、届いていても手に取ってみなければ知らないことと変わらない
- デザイン（クリエイティブ、セールスコピー）が悪ければ反応はかなり薄い
もしあなたが設定しているターゲットが20代、30代メインであれば、折り込みチラシやポスティングでサロン集客するのはかなりハードルが高いと予想されます。
インターネット世代である彼女らが果たして、新聞を自宅に取っているのか？これを考慮した場合、リーチできる数はかなり少なくなるでしょう。
また、ポスティングであっても、ある程度そのエリアに住んでいる属性を理解したうえで配布エリアとして設定しなければ広告費に無駄にも繋がります。
その他、そもそもデザインが悪ければ、その広告を手に取ったとしても、一瞬で捨てられる可能性も高くあります。（まあWEB広告でも同じことは言えますが）
WEB広告
現代社会において、うまく最適化できれば比較的スムーズにサロンに見込み客を集客できる可能性を秘めているのがWEB広告。
WEB広告と言えど、Google、Yahoo!、META（Facebook、Instagram）、X（旧Twitter）、LINE、Tik Tokなど様々な選択肢があります。
分析して見込み客とするターゲットが普段よく利用しているチャネル（媒体）を理解し、デザイン（クリエイティブ、セールスコピー）、各種設定を繰り返し最適化していけば集客を一気に加速させることも不可能ではありません。
WEB広告でサロン集客するメリット
WEB広告でサロン集客するメリットは、何と言ってもその「スピード感」と言えます。
ホームページ、ブログ、InstagramのようなSNSは、コンテンツを積み重ねて徐々に大きく育てるいわば中長期向けの戦略です。
一方、WEB広告は、ランディングページ、クリエイティブ、設定などを最初は少額で検証し続けて最適化し、ある程度満足のいく結果を得ることができる広告ができあがればそこに広告費を費やすといった流れです。
無料集客とうまく組み合わせることで、常時あなたのサロンに見込み客を集客することも可能です。
WEB広告でサロン集客するデメリット
WEB広告でサロン集客するメリットを読んで「じゃあ早速作ってみよう」と考えたあなた。
まずはその行動力は素晴らしいと思います。ビジネスにおいて即動力（即座に行動する力）をお持ちのあなたは、今抱える問題も比較的早期に解決するはずです。
ただし、「なんとなく」でWEB広告に出稿するのはかなり危険です。これがデメリットと言えるでしょう。
あなたがひと月にかけることができる広告費も、軽はずみで行えば一瞬で消えることもよくある話です。
- ランディングページ
- バナー
- キャッチコピー、セールスコピー
- 各種設定 などなど
しっかりと学び、理解したうえでまずは少額からテストを繰り返し反応をみてまた改善する、これを繰り返してください。
もしくは、サロンに強い広告代理店やマーケティング会社に依頼する方が賢明です。
美容系ポータルサイト
ホットペッパービューティーやE PARKビューティー、楽天ビューティー、OZmall、Beauty Parkなど、美容系に特化したポータルサイトは多数あります。
サロン系ビジネスを営んでいるあなたの元へも営業から電話がかかってきたりすることも少なくはないでしょう。
美容系サロンを利用するユーザーから見れば、これらのポータルサイトから選んで利用するといった行動は、正直効率の良いサロン探しですね。
美容系ポータルサイトに掲載してサロン集客するメリット
先述したように、美容系サロンを探しているユーザーが多数存在するため、あなたのサロンがあるエリアで上位表示することができれば、多くの新規客を獲得することが可能です。
予約機能も付いていますので、オンラインで認知拡大から比較、来店予約までの導線はシームレスです。
美容系ポータルサイトに掲載してサロン集客するデメリット
しかし、もちろんデメリットもあります。
あなたのサロンの競合となるサロンも掲載している場合、ユーザーは簡単に比較できるため、あなたのサロンが魅力的でなければ簡単に奪われてしまいます。
また、明確なサロンコンセプトやメニューなどがなければ、価格競争に巻き込まれる可能性もある他、初回来店後のリピート対策が機能しないような状態では、単なる単発客を高い掲載料を払ってまで集客している状態に陥ります。
更には、競合がひしめき合っているような激戦区では、上位のプランを利用しなければポータルサイト内で埋もれてしまう可能性もあります。
正直な話、サロンに集客する方法なんていくらでもある
正直な話、あなたのサロンに見込み客を集客する方法なんていくらでもありますし、私たちマーケティングジムからすればそれほど難しくないことも事実です。
今回挙げたサロンの集客方法はどれも、マーケティングジムのクライアント様がしっかり結果を出しているもののみ紹介しています。
ただし、僕から強く言いたいのは「小手先だけで行うな！」これに尽きます。
サロン内部の状態（コンセプトやリピートする仕組み、コニュニケーションを取る仕組みなど）、ライバルとして掲げる競合他社サロンの分析、顧客の分析など、「今」を理解し、体制を整えることがまずは大切です。
サロン内部や体制が整ってもいない状態で、すぐ新規客を欲しがる・・・これまでいくつものサロンをコンサルしてきましたが正直よくある状態です。
結果どうだったか、言うまでもありませんが、コストばかりかかり、うまく機能していない。
闇雲に「やれば、掲載すればたくさんの新規客が来店する」そんな時代はとうの昔に終わっています。
内部の仕組みを整えてからまずはリピート率（来店頻度）、客単価、一点単価を上げることに目を向け、解決することを強くお勧めします。
現在、何かしら行ってはいるもののどうもうまくいかない、何からやるべきかわからない方は、ご気軽にご相談ください。
サロン系ビジネスのマーケティングに強い、私たちマーケティングジムが何とかしましょう。
