数あるSNSの中でも、集客方法の1つとして取り入れている企業や店舗が多いInstagram。
Instagramからの集客はうまくいっていますか?
今回はInstagramを用いて集客を試みている担当者は必ず設定しておくべき、ビジネスアカウントへの切り替えと集客導線の作り方について解説します。
Instagramのプロアカウントとは
Instagramには、通常の個人アカウントとプロカウントである「ビジネス」と「クリエイター」2つが存在します。
個人アカウントからプロアカウントへ切り替えることで、後述するインサイト機能や広告機能など新たな機能を利用できるようになります。
Instagramビジネスアカウントとクリエイターアカウントの違い
よくある質問のため、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの違いも合わせて解説します。
ビジネスアカウントは「企業や事業主」向けのプロアカウントの種類です。
店舗をお持ちの方や事業所をお持ちの方はビジネスアカウントに切り替えることで、インサイト機能やお問い合わせの他、予約などのアクションボタンを追加することができます。
クリエイターアカウントは「個人でビジネスをしている方や個人クリエイター」向けのプロアカウントの種類です。
クリエイターというと「私は個人で楽しんでいるだから」と躊躇してしまう方もいるかと思いますが、そんな方でも切り替えて構いません。規模問わず、インスタグラマー、インフルエンサーもこのクリエイターアカウントを利用すると良いでしょう。
Instagramプロアカウントの切り替え方法
Instagramビジネスアカウントの切り替え方法は以下の手順で簡単に切り替えることができます。
個人アカウントからプロアカウント(ビジネスorクリエイター)への切り替える場合と現プロアカウントをビジネスからクリエイター(もしくはその反対)へ切り替えることができます。
個人アカウントからプロアカウント(ビジネスorクリエイター)への切り替え方法
- プロフィール画面よりアプリ右上の三本線をタップしてメニュー画面を開く
- 「アカウントの種類とツール」をタップする
- 「プロアカウントに切り替える」をタップする
- ビジネスのカテゴリーを選択する
- 必要であれば連絡先の詳細を入力する(スキップ可)
- アカウントセンターを利用してログインを共通化する場合は「Facebookにログイン」をタップする(スキップ可)
以上6つのステップで個人アカウントからプロアカウントへ切り替えることができます。
クリエイターアカウントからビジネスアカウントへの切り替え方法
- プロフィール画面よりアプリ右上の三本線をタップしてメニュー画面を開く
- 「設定とプライバシー」をタップする
- 「プロフェッショナル向け」の「クリエイターツールとコントロール」をタップする
- 「アカウントタイプを切り替え」をタップして「個人」「ビジネス」「クリエイター」から選択する
- プロフィールのカテゴリーを選択する
- 「住所」「電話」「メールアドレス」などのビジネスプロフィールを設定する
ビジネスアカウントからクリエイターアカウントへの切り替え方法
- プロフィール画面よりアプリ右上の三本線をタップしてメニュー画面を開く
- 「設定とプライバシー」をタップする
- 「プロフェッショナル向け」の「ビジネスツールと管理」をタップする
- 「アカウントタイプを切り替え」をタップして「個人」「ビジネス」「クリエイター」から選択する
- プロフィールのカテゴリーを選択する
- 「住所」「電話」「メールアドレス」などのビジネスプロフィールを設定する
以上6の手順で簡単に切り替えることができますので、この記事を読んだら早速切り替えましょう。
Instagramをプロアカウントへ切り替えるメリット
Instagramを個人アカウントからプロアカウントに切り替えることで以下のメリットがあります。
特に後述するインサイト機能は、アカウントを育てるには欠かせない機能です。
- フォロワーを増やしたい
- 自分の投稿の反応を詳しく知りたい
- どれくらいリーチやエンゲージメントがあるか把握したい
など、個人で閲覧のみのアカウント運用以外の方はプロアカウントに切り替える方が良いでしょう。(もちろん無料)
①インサイト機能を使うことができる
Instagramのインサイトとは、「コンテンツ」「カテゴリー」「オーディエンス」の3つの項目をタブで切り替え、投稿やストーリーズ、広告などの解析が可能できる機能です。
コンテンツでは投稿やストーリーズ、広告においてInstagramのフィードに表示された回数が多い順に一覧で見ることができます。
期間別やインタラクション別で解析することができます。
アクシビリティでは1週間のリーチ数、インプレッション数、インタラクション数がどれくらいあるのかがわかります。
ちなみに、リーチ数とは投稿を閲覧したユニークユーザー数を指しており、インプレッション数は合計を指しています。
リーチ数とインプレッションの違いとして、例えばあなたの投稿を見たInstagramのユーザー数をカウントしたのがリーチ数、同じユーザーでも複数回あなたの投稿を見ればその分もカウントされるのがインプレッション数です。
また、インタラクションとは、あなたの投稿に対してユーザーが行ったアクションを指します。いいねやインプレッション、ウェブサイトのクリック、リーチなど、切り替えることでそれぞれのデータを閲覧することができます。
オーディエンスでは、その名の通り、あなたのアカウントを閲覧したユーザーの属性がわかります。
- フォロワー数の増減グラフ
- 閲覧しているユーザーの住まい(市区町村)、国
- 男女別
- すべての年齢層
- 性別比率
- フォロワーの時間別、曜日別平均滞在時間
Instagramで集客するには、リーチ数やインプレッション数、インタラクション数、オーディエンスを意識することが大切になりますので、インサイト機能を使ってあなたのアカウントの状態を理解することをおすすめします。
企業でなく、個人でもビジネスアカウントに切り替えることができますので、インサイト機能を利用したいのであれば切り替えることをおすすめします。
②アクションボタンを追加することができる
ビジネスアカウントに切り替えることでInstagramのプロフィール画面において、プロフィール、URLの下に、道順や電話、メール、予約するなどユーザーの行動を促すことができるアクションボタンを追加することができます。
住所や電話番号、メールアドレスを設定することで、これまでDMでの問い合わせから、ユーザーが直接企業や店舗へ問い合わせることが可能になります。
また、住所を登録することで道順のボタンが表示されるため、来店までの案内も可能です。
その他、ぐるなびに登録している飲食店では、連動することで「予約する」ボタンを追加できるため、Instagramからの予約をとることもできます。
現在、Instagramのアクションボタンには「予約する」のほか、「チケットを予約する」「席を予約する」など複数のアクションが存在しますが、日本で提携してるサービスがぐるなびとYelpしかないため、「予約する」ボタンしか使うことができません。
今後、他の予約サイトがInstagramと提携すれば増えるのですが・・・・。
③Instagram広告を利用できる
InstagramとFacebookページを関連付けることでInstagram広告を利用することができます。
企業や実店舗ビジネスを展開してるのであれば、Facebookページの作成は必須です。
連動することで広告出稿はもちろん、ジオタグ(位置情報)も表示できるため、必ずFacebookページも作成しておいた方がメリットが多いです。
飲食店は利用必須!Instagramで「料理を注文する」機能
2020年4月のInstagramアップデートにより、飲食店のInstagramのアカウントであれば、「料理を注文」というスタンプをストーリーズで使用したり、プロフィール内のアクションボタンに追加することも可能となりました。
ユーザーがスタンプやボタンをタップすれば、飲食店アカウントが設定したURLへ誘導することができます。
また、ビジネスプロフィールを利用しているアカウントで、ウーバーイーツの加盟店であればスタンプやアクションボタンの設定は無料で行うことができます。
Instagramから直接注文までの導線ができるため、飲食店の方は積極的にビジネスアカウントに切り替えましょう。
合わせて知っておきたいInstagramのプロアカウントのデメリット
Instagramをプロアカウントに切り替えることでたくさんのメリットがありますが、2つだけデメリットがあります。
どうしてもこれら2つのデメリットを受け入れることができない場合は、個人アカウントのままでInstagramを楽しみましょう。
①Instagramのプロアカウントは公開を非表示にできない
Instagramのプロアカウントであるビジネスアカウント、クリエイターアカウント共に投稿を非表示にすることができません。
そもそも、Instagramのプロアカウントは企業や、店舗、個人事業、個人クリエイター向けに作られたアカウントの種類です。
マーケティングや集客、収益化を目的としていますので、非表示にする必要がないためです。
②InstagramとFacebookの連動は1つしかできない
FacebookやFacebookページと連動することでInstagramで投稿したコンテンツをそのままFacebook上に表示することができますが、1つしか連動できないので注意が必要です。
ビジネスアカウントに個人のFacebookを連動すると、もちろんFacebookの個人の投稿欄にそのまま反映されます。
連動する場合は企業や店舗のFacebookページと連動するようにしましょう。
Instagramでの集客導線の作り方
これまでに紹介したようにInstagramをプロアカウント(ビジネスアカウント)に切り替えることで様々なメリットを手に入れることができます。
Instagramを用いて集客するには、アカウントの切り替えと連動のほか、Instagramユーザーの中に潜むあなたのビジネスの見込み客に予約や来店、購入などのアクションを促さなければいけません。
Instagramの集客導線を作るために必ず登録する内容
- 住所登録による位置情報の表示
- 電話番号登録による電話での問い合わせ、予約対応
- メールアドレス登録によるメールでの問い合わせ、予約対応
- ホームページなどあなたのサービスの魅力と詳細がわかるページのURLを記載
- 飲食店は「料理を注文する」スタンプやボタンを積極的に利用
- ECサイトを持つ小売業はFacebookページに商品登録を行いECサイトとInstagramを連動
- ハッシュタグのリサーチと利用
これらはInstagramユーザーの中から見込み客へアプローチするために必ず行うべきです。
Instagramで集客するために理解しておくべきこと
最後に、Instagramで集客して売上に結びつけるためには今回解説したプロアカウント(ビジネスアカウント)への切り替えと登録、アクションボタンの追加、Facebookページとの連動、インサイトで解析して検証と改善を繰り返すことが大切です。
また、別記事にてInstagramに関連する内容を紹介していますので、合わせて参考にしておきましょう。