再来店を促す為にメールやハガキを送っても効果が出ない方へ
美容院やネイルサロン、マッサージサロンにおいてあなたが行う再来店(リピート)してもらう為に送るメールやハガキ。
それらの効果はいかがでしょうか?
今回は自分なりに再来店を促すリピート対策としてアフターメールやDMを送ってはいるもののイマイチ効果がないとお悩みの方向けトレーニング記事です。
鍛えるべきは「焦る気持ちの抑制力」と「寄り添ったコンテンツの作成力」です。
それではトレーニング(学んで)いきましょう。
リピート対策(再来店を促す)のメールやハガキの効果が出ない原因
少しでも多くのお客様にリピートしてもらうための施策としてアフターメールやハガキを送ることは良いことです。
しかし、内容が悪ければ最悪逆効果となる場合もありますので十分注意が必要です。
マーケティングジムにお問い合わせ頂く方、ご契約頂いているクライアント様の初期段階で多いこの悩みには共通点があります。
おそらくあなたも同じ悩みなのではないでしょうか。
「来て、来て感が強い」
良かれと思って送るメールやハガキ。
言葉口調やデザインなどいくら可愛らしくしてもこの「来て、来て感が強い」内容を含むと逆に来ないのが現実です。
つまりあなたが気付かないうちに来店を促すつもりが来店を強制しているようにお客様が感じてしまいます。
あらためて一度客観的にみてみましょう。
例えばあなたが初めて行った美容院(何でも可)。
来店した数日から数週間後、「来て来て」と言われてどう感じますか?
来て来てメールやハガキで再来店してくれるお客様は【あなたが来店時にうまくコミュニケーションを取り、信頼関係を短時間で築き上げる事が出来たお客様】です。
極論、これらすべてのお客様に出来たら問題はないのですが、100%とはいかないものです。
初回来店のお客様に限らず信頼を築く為に必要な時間はそれぞれ異なります。来店時のコニュニケーション内容やお客様の性格も影響するでしょう。
信頼関係を築き上げるまで至らなかったお客様にはあなたのアプローチが「セールス」に感じてしまいます。
良くないアフターメール例
もし以下のような内容をメールないしハガキで送っているのであれば、いったん止めることを強くお勧めします。
仮にマッサージサロンとして例に挙げてみます。
★★さま
こんにちは、〇〇サロンの神崎です。
先日はご来店ありがとうございます。
当店のメニューは気に入って頂けましたでしょうか?
他にも様々なメニューを取り揃えておりますので、せひまた休日にでもいらしてくださいね。
今後とも〇〇サロンをどうぞよろしくお願いいたします。
神崎
自分でキーボードで打っているだけで正直嫌ですね。
このロボットのような誰にでも当てはまる文章、メニュー紹介など。
誰に向けたメッセージなのかもわかりませんし、もちろん何も響くこともない・・・
リピート率を上げるには「接触回数を増やすこと」とマーケティングジムでもお伝えしていますが、これなら送らないほうがましです。
信頼関係が築かれていない、サービスの価値をよく理解してない、繰り返し通うベネフィットを感じていないお客様にとっては、このさりげない「またのご来店を・・・」の一文だけでもセールスとして捉えかねません。
また、セールスに感じる度合いが強ければ強い程心地は悪くなり、再来店どころか拒否反応を起こすお客様も少なくはありません。
再来店して欲しいあなたの気持ちは充分わかりますが、実際のところはこういった「ズレ」が気付かぬ間に生じてしまいます。
では再来店を促す為に送るメールやハガキはどのように書いた方が良いのでしょうか。
効果的なメールやハガキのポイント
結論!「送るタイミングでのお客様の悩みに寄り添え!」です。
あなたが送ろうとしているタイミングで、そのお客様はあなたのサービスを受けた後何に悩んでいるのか。
そしてその悩みに対しての解決方法を丁寧に、わかりやすくアドバイスします。
これをより効率良く行う為に前もって準備しておきましょう。
送る前に準備するモノ
・サービスと期間別お悩み内容リスト
まずはあなたのサービス内容とそれを受けたお客様のお悩みを期間別にピックアップします。
例)サービス後、〇日目にお客様が悩み始める内容
行った日は良かったけど、その後思うようにスタイリングが出来ない→美容院で最後に行ったように仕上げるヘアセットの仕方とコツ
次第にまたパサついてきた→パサついた髪に効果的なヘアケア方法と取るべき栄養素
髪が伸びてきてまとまらなくなってきた→その長さで可愛く出来るヘアアレンジと使うアイテム
など
サービス後〇日目、〇〇日目、〇ヵ月目というように期間別に抱える悩むであろう内容に対して「先回りして」解決方法を提供します。
お客様にとって有益な情報だけを与え続ける事です。
マーケティングジム式メールを採用したクライアント様の事例
昔の事例を引っ張り出してもどうかと思うので、ここ1年間で行った事例を一部紹介しておきます。
ネイルサロン(自宅サロン/滋賀県 草津市 ZOOM/Skype/LINEコンサルティングプラン)
これまでは、定期的にいわゆる「来て、来て」と言わんばかりの内容のメールを送っていたのに対し、1通目は来店、ご利用への感謝の内容、次にネイルを長持ちさせるためのケア方法、健康な爪にするために摂るべき栄養素と食べ物など、爪を取り扱ってるサロンらしく、コンテンツは全て「爪」関連のものを配信。
少し伸びてきたタイミングで、オフしたほう良いタイミングとネイルの状態チェックリストなどサービス購入から次回来店まで、定期的にメールにてコンテンツを配信しています。
こうして繰り返し、「爪に関するコンテンツ」を配信していくうちに、これまでほとんどなかった「返信」されることが出てきました。
配信しているコンテンツに対してお客様が反応することで、新たなコミュニケーションが生まれます。
採用前 メール・ハガキでの反応率 約4% → 採用後 約18%
ご覧のように、これまで数パーセントだった反応率も、コンサルティング後の平均18%と4倍以上になっています。
また、あくまでもメール、ハガキからの直接的結果だけの数字ですので、間接的にはもっと多くの人が売上に貢献しているでしょう。(実際にリピート率、定着率、売上も向上し続けています)
美容院(小規模/3人/岐阜県 下呂市 ZOOM/Skype/LINE コンサルティングプラン)
これまでは、ご来店後のサンクスメールのみ、30日後に再来店を促すメール、90日後に特典付きオファーメールの3通。
採用後は先に紹介したネイルサロンと同様に「髪」に関するコンテンツを配信。
セールスは一切せず、髪に関する知識、ヘアケア、スタイリング、栄養素など髪のプロフェッショナルとして、お客様に有益なコンテンツを配信しています。
※メルマガスタンドから、LINE公式アカウントに変えて運用しています。
採用前 メールでの反応率 約12% → 採用後 約27%
整体 (小規模/2人/福岡県北九州市 コンサルティングプラン)
採用前 —-(何もしていなかった為)→ 採用後 約10%
ネイルサロン(小規模/福岡県太宰府市/コンサルティングプラン)
採用前 メール(LINE含む)反応率 約9% → 採用後 約31%
この様に各クライアント様それぞれ数字は異なりますが、アプローチの仕方を変えただけでも少なからず反応率は変わります。
※必ずしもこれだけ行った数字ではなく、来店時に取れたコミュニケーションやお客様によって多少差は出ますが・・・
まとめ
・知らぬ間に「来て・来て」メール、ハガキは送らない
・送るタイミングで抱えているお客様の悩みに寄り添う
・サービスと期間別お悩みリストを作成して効率をあげる
大きくこの3点に注意して、あなたが行うリピート対策の参考にしてみてください。