チラシや折り込み、ポスティングといったオフラインの広告からWeb広告に至るまで、現在では様々な方法で見込み客へのアプローチが可能です。
しかし、どんなにオシャレな、可愛い、かっこいい広告を作ってもあなたがターゲットとする見込み客が反応し、来店や購入といったアクションを起こしてくれなければ、費やした多くのコストが水の泡となります。
今回は広告で見込み客を集客したいがうまくいかない方向けの参加記事です。
広告に対するユーザーの現状
現在、オフライン、オンライン共に世の中では様々な広告で溢れかえっています。
そもそも、人間の脳は視覚、聴覚などで得た情報の全てを処理するようにはなっていません。
世の中に溢れかえる沢山の情報をインプットしてしまえばいわゆるパンク状態に陥ってしまうためです。
実際に僕やあなたもそうでしょう。数ある情報の中から興味を惹かれたものだけに反応するはずです。
広告を出す際のチェックポイント(セールスコピー編)
ではいったいどの様なものなら反応してくれるのか?
これより現在あなたがリリースしている広告やメディアで展開しているコンテンツも含め、最低限押さえるべきポイントをチェックしていきましょう。
①ターゲットは明確か
様々なお客様を、幅広い年齢層をと欲張ったターゲット設定の広告ほど大した反応はないと言って良いでしょう。
欲張るほどターゲットはぼやけ、響かない当たり障りのない内容。
こういった内容の広告ほど意味がなく、広告費を捨ててしまっている様なものです。
基礎戦略を設定した際、そして各広告ごとに設定したターゲットを見直しましょう。
見直す際、絞ったターゲッティングにしているか、また、ターゲットから更に落とし込み、ペルソナまで作成しているかに注目してください。
②ターゲットに響くキャッチコピーは最適か
ターゲットを明確にしたら、そのターゲットが最初に目にするであろうキャッチコピーが現段階で最適なのか。
どの様な方で、どの様なことで現在悩んだり困っており、どの様な悩みを解消したいのか、将来どの様になりたいと願っているのか。
まずはそのターゲットの目に止まるキャッチコピーを冒頭に設置しましょう。
キャッチコピーも無く、ただ店舗の紹介をしているだけの広告なら単なる紹介用のフライヤーと変わりません。
③ターゲットが抱える問題・解決策を提示できているか
あなたが定めたターゲットであり、反応してほしい見込み客が抱える問題を再度提示し、それらを解決する手段としてあなたのサービスが提案できているでしょうか。
ただ、メニューや価格、その他詳細を羅列しているレベルでは到底集客する広告とは言えません。
証拠を提示できているか
見込み客の問題解決方法=あなたのサービスという方程式を提示したら、次はその証拠、根拠を示しましょう。
あなたが作った魅力的なキャッチコピー、ボディコピーに反応してくれた見込み客。
初めてアクションを起こす際、人は「正しいのだろうか」と躊躇してしまうものです。
そこで、その不安を拭うべく、すでにあなたのサービスを購入してくれた顧客様の感想や評価を具体的に示しましょう。
サービスの感想だけでなく、そのベネフィットまで表現してくれているお客様の声が最適です。
④オファーを提示しているか
オファー、つまり特典を意味します。
この広告を見た人に限り得られる特典が明記されているかチェックしてください。
特典と言えど、単に割引だけではありませんよね?引くこともできれば何かを足す(加える)こともできるはずです。
ただお得感を出すだけに止まらず、初めて購入や来店などのアクションを起こすという、勇気を振り絞った見込み客へハードルを下げる、不安を取り除く、期待を膨らますといった特典を提示してあげましょう。
極論を言えば、「断る方が損をした気分になる」ような特典ほど人は動きやすくなります。
⑤限定性があるか
期限のない、いつも使い回している様な広告は見込み客の行動「後回し」や「また今度」を生み出してしまう原因です。
オファーに加え、限定性を持たせてよりオファーを際立たせる広告になっているかチェックしましょう。
⑥アクションを促すコピーがあるか
人は行動を具体的に言葉で示すことで、実際に行動しやすい傾向があります。
- 今すぐ下記電話番号に予約してください
- 今すぐLINEに友達追加して予約してください
- 今すぐQRコードからメールしてください
という様な、具体的に起こしてほしいアクションを言葉に示すことがあなたの広告にはあるでしょうか?
先程の例には「今すぐ」といった緊急性を示す言葉を使っていますが、
- 「無くなる前に」同じく緊急性
- 「まずは」即動性+気軽さ
といったコピーをつけてアクションを促す、起こすハードルを下げる工夫をしましょう。
「簡単」「たった○分で完了」といった簡易性、気軽さを示すコピーをうまく使うのも良いですね。
以上が主にセールスコピーを中心としたチェックポイントです。
広告を出す際のチェックポイント(クリエイティブ編)
続いてはクリエイティブ面をチェックしていきましょう。
記事冒頭でどんなにオシャレで、どんなに可愛い、、、とお伝えしましたが、一部の条件下においてはクリエイティブ面でも反応に影響を及ぼします。
①ターゲットに合ったカラー構成か
ターゲットにそぐわないカラー構成も広告をスルーされる原因の一つです。
30、40代の抜け毛になやむ会社員の男性に対して可愛らしいパステルカラーを用いたカラー構成
癒しの雰囲気を表現するリラクゼーションサロンがド派手なショッキングピンクにブラック、パープルといった攻めたカラー構成
極論で、普通に考えて使う方はいないと思いますが、それほどターゲットにそぐわないカラー構成も、反応を乏しくさせてしまう原因の要素です。お気をつけください。
②ターゲットやブランドイメージにあったフォントを採用しているか
カラーだけでなく、使用するフォント(書体)も意識すべき点です。
カラーと同様に、フォントにも印象や雰囲気があり、アンマッチすぎると違和感を感じたりするものです。
また、複数のフォントの組み合わせやバランスにも充分注意しましょう。あなたが思っている以上にフォント一つでも伝わり方は左右しますよ。
もちろんチラシの様なオフライン広告、ウェブ広告ともにです。
広告を出す際のチェックポイント(ユーザビリティ編)
最後はユーザビリティ面でチェックしていきます。
主にウェブ広告のランディングページが該当します。
要所にCTAボタン(アクションボタン)の設置はもちろんのこと、フォームは煩わしいほど入力箇所はないか、ターゲットによっては入力フォームだけでなく、電話するボタンや番号の表示もあった方が良い場合もあります。
ユーザビリティ、つまり閲覧するターゲットユーザーにとってその広告ページは利用しやすいかどうか、使い勝手が良いかどうかということです。
また、チラシでも該当する箇所はあるでしょう。先程の電話番号の表示、QRコードの大きさにも配慮すべきですね。
改善と検証で集客できる広告デザインへ
複数の観点から改善するポイントを紹介しました。
見直すべき箇所は見つかりましたか?
オフライン、オンライン問わず広告には製作費はもちろんのこと、運用費、印刷代、配布、送料など様々なコストが発生します。
作って出したから良い、ある程度集客できたから良いと満足するのではなく、もっと集客できないか、もっと反応が良くならないかと改善、検証する癖を付けていくことが大切ですよ。
どうせお金を使うのであれば、一人でも多くのターゲットに響く広告を。