インターネットの利用が当たり前となった現代ではオンラインによるウェブ集客、昔から絶えることのないオフラインによる集客など様々な集客方法があります。
今回は新たにビジネスを立ち上げた方、現在集客に困っている方に向けて基本的な集客方法を紹介します。
また、一部の集客方法に関しては関連記事のリンクも付けていますので、自社で取り入れたい集客方法がありましたらご参考ください。
正直な話、集客方法なんていくらでもあります。
しかし、集客方法を知り、ただ取り入れるだけでたくさん集客できるほど簡単ではありません。
分析や各種設定、来店、購入後にリピートするための仕組み作りとテスト、検証を繰り返してあなたに合った集客方法を見つけることが大事です。
ホームページで集客(SEO)
あなたの商品やサービス、魅力を伝えるブランディングや見込み客育成など様々なマーケティングの核となるホームページ。
24時間365日あなたに代わって、見込み客やすでにあなたのサービスの存在を知る顧客にアピールするための施策の1つです。
何らかのきっかけであなたの会社名、サービス名、商品名などをした際にユーザーは、更に検索してもっと詳しい情報を得ようとする傾向にあります。
そこで二次検索の着地点としてホームページがあるのとないのでは、情報を得ようとしたユーザーを取り入れるか逃してしまうと言う究極の2択に迫られると言っても過言ではありません。
見込み客の悩みに対して解決できること=あなたのサービスにつなげることで、インターネット上でサービスの購入や予約、相談や問い合わせなど見込み客に何らかのアクションを促すことが可能です。
ホームページ集客のメリット
- 自社のメインキーワードで上位表示されれば、あとは少ない工数で継続した集客が可能
- コンセプトや商品の詳細など、他の媒体では表示しきれない多くの情報を網羅して表示することができる
ホームページ集客のデメリット
- 制作を他社に制作を依頼した場合、最低でも30万円ほどの費用がかかる
- 新規でホームページを立ち上げた場合、成果が出るまで1年ほどはかかる(中長期向けの集客)
- ホームページ内に掲載するページの内容が乏しければ、上位に表示させることはほぼない(名指し検索を除く)
ブログで集客(SEO)
ホームページと連動して行いたいブログでの集客。
フロー型であるSNSと比較してブログの役割やターゲットの設定、セールスまでの導線などを整えるコンテンツプランニングを行い、日々検証しながら記事作成を積み重ねていくストック型コンテンツの集客方法です。
ブログ全体、カテゴリー、コンテンツ毎にその記事の役割を明確にして運営していくことを積み重ねることで後に広告費の削減や自動集客の1つとしてあなたに大きなメリットを与えます。
ただし、ただ書き続ければ良いというものではありませんし、購入から程遠いコンテンツばかり作成すると、なかなか成果が見られない状態に陥ります。
先述したコンテンツプランニングをしっかりと行い、SEOの知識を学びながら運営していくことをおすすめします。
ブログ集客のメリット
- コンテンツプランニング、SEO、セールスコピーライティングの知識があれば、様々な検索キーワードで上位表示され、そこからの集客が継続的に見込める
- 積み重ねるほどに自社の資産となり、ライティングや内部のメンテナンス以外にかかるコストは低い
ブログ集客のデメリット
- SEOの知識がない、ライティングスキルがないといった素人のブログ集客はかなり難しい
- 継続的に記事を増やし積み上げていく中長期向けの集客であり、即効性はない
WEB広告・SNS広告で集客
GoogleやYahoo!やメディアが提供しているWEB広告を用いて、見込み客の集客や育成(リードナーチャリング)、サービスの販売までインターネット上で自由自在に展開できる魅力的な集客方法の1つ。
Instagramはじめ各SNSの広告も同じく、メディア内にいるターゲットに効率よく接触することが可能です。
広告を出稿する媒体によって異なる見込み客にあなたのサービスの存在をアピールできる施策の1つです。
バナー広告やリスティング広告(検索広告)、YouTubeなどの動画が多くなど 出稿するウェブ広告の種類たくさんありますが、それらにはクリック後に表示される広告ページであるランディングページが必要です。
ランディングページ作成時にはカスタマージャーニーマップ作成、「1広告1ターゲット」を厳守し、複数の広告でテストして最適化してきます。
最適化したランディングページから見込み客リストを獲得し、その後リードナーチャリングを経て、商品やサービスの購入に繋げましょう。
WEB広告・SNS広告の集客のメリット
- 広告コストはかかるものの、ターゲット、メディア、メッセージがハマれば即効性のある集客方法と言える
- 広告を何度もテストして最適化を繰り返すことで、低いコストでも集客できる可能性を秘めている
WEB・SNS広告の集客のデメリット
- 明確なターゲット設定、メディア設定、広告の内容が良くなければ、集客コストは高くなるもしくは、広告費を捨てる羽目になる
- セーするコピーライティングや購買心理、消費行動などに詳しくなければ普通のランディングページしかできない
Instagramで集客
フィード投稿やストーリーズ、リールなど複数の投稿手段によってブランディングや認知拡大や見込み客へのアプローチ、集客、ホームページへの導線からサービスの販売まで使い方によっては自由自在に行えるのが魅力です。
運用するInstagramのアカウントのテーマの設定、統一感はもちろんのこと使用するハッシュタグの有無で効果に大きく差が出ます。
Instagram =若者のツールと言うイメージもありますが、Instagramサービスが始まって以来ずっと使用しているユーザも多く、サービス開始から時が流れ、30代40代などあなたのサービスの核となる客層もいまだ利用しています。
また若い客層においては、ウェブで検索するよりもInstagram内で検索し情報を収集することも増えているのが特徴的です。
Instagram集客のメリット
- Instagramの運用のみで集客することができれば集客コストはほぼかからない
- 認知拡大、ブランディング、信頼関係の構築などができるため、複数のメディアと組み合わせることで更に強力なマーケティング施策となる
Instagram集客のデメリット
- Instagramの本質を理解していないまま運用すれば、単なる時間と労力のみ無駄遣いし、集客には一向に繋がらない
- 中長期向けの集客方法であり、即効性はない
Facebookページで集客
企業やサービスページとして利用できるFacebookページ。
全盛期に比べ少しおとなしいイメージもありますが、特にBtoBのサービスに強い特徴を持っています。
Facebookページからの問い合わせやMessengerを利用した見込み客との信頼関係の構築、プッシュ型による見込み客へのアプローチなど様々なことができます。
Facebook広告ではFacebook上だけでなく傘下にあるInstagram上にもウェブ広告を出稿することが可能です。
Facebookページ集客のメリット
- 全盛期と比べてユーザー数の伸びは期待できないが、特にBtoBにはまだまだ期待が持てる集客方法と言える
- Facebookページからクローズドのページ(会員制)など囲い込みも可能
Facebookページ集客のデメリット
- 一概にはいけないが若い年齢層の集客施策としては年々もの足りなく感じる
- Instagram同様、Facebookのアルゴリズムを理解していなければ、一生懸命投稿し続けても集客に繋げることは難しい
X(旧Twitter)で集客
InstagramやFacebookよりも先に日本で普及したSNSの1つであるX(旧Twitter)。
100数十文字と言う短い文章でブランディングから見込み客の集客、商品の販売まで様々な活用方法があります。
見込み客となり得るユーザーに対して有益な情報を発信し濃いフォロワーを集めて、後のサービスにつなげることも可能です。
テキストだけでなく画像や動画も添付できるため伝えたい内容や目的によって使い分けることが大切です。
LINE公式アカウントで集客
統合によりline@からLINE公式アカウントに変わり、ますます便利になったLINE公式アカウント。
ホームページやランディングページ、SNSなどのメディアと連携できれば見込み客の集客も可能です。
また投稿に対しての開封率も高いため、リピート対策としても効果的な施策の1つです。
L STEPと言う関連サービスの提供も始まり、ステップメールを展開することもできるため見込み客への信頼構築や見込み客から顧客への育成などが容易にできるようになりました。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)で集客
地域名+サービス名でGoogleの検索結果とは別に上位に表示されるサービスであるGoogleビジネスプロフィール。
特に実店舗でのサービスを展開している方にとっては必要不可欠なツールの1つです。
現在地から実店舗までの距離や移動手段等Google マップと連携し見込み客の来店に繋げます。
また、口コミの表示やURLを添付することもできますのでホームページなどのオウンドメディアへの誘導、登録しているグルメポータルサイトや美容系ポータルサイトへの誘導も可能です。
基本的に無料で利用できるため新たに店舗ビジネスを始める方にとってはありがたいサービスですね。
ポータルサイト・クーポンサイトで集客
グルメポータルサイトや美容系ポータルサイトなど現在では大手のサービスと契約し、そこからの見込み客を集客することができます。
エリアによっては上位プランを利用することで、露出度が上がり、よりたくさんの見込み客を集めることも不可能ではありません。
しかし、競合の多いエリアでは多くの同業他社が同じことをするため、広告費用対効果が下がる原因や、初回特典だけ利用する新規客に悩まされることもあります。
見込み客への認知拡大から新規客の集客手段の1つとして取り入れ、いかにリピートしてもらい定着させる仕組みを整えることができれば十分効果的な集客手段の1つです。
チラシ(折り込み/ポスティング)で集客
昔からあるオフライン集客の1つであるチラシ。
A4サイズやB5サイズ等のサイズで表面面のみもしくは両面に情報を提示することで見込み客へあなたのサービスの存在をアピールする施策の1つです。
もう昔の集客方法ではと言う声も聞こえてきそうですが提供するサービスによってはまだまだ充分活用できる集客方法と言えます。
もし全く集客できないのであればあなたの郵便受けにもうチラシなど入っていないはずですよ。
ポスティングサービスを利用して1店舗から近いエリアの見込み客にアプローチすることも可能。
チラシによる特典やクーポンなどを添付して反響率を上げる工夫もできるほかアイディア次第で左右します。
紹介で集客
現在すでにあなたのサービスを利用しておりメリットやデメリットをしっかり感じている顧客を利用して紹介してもらうことで集客の施策の1つになります。
紹介で集客した見込み客は、あなたのサービスの魅力を知っている方から良い情報を得ているため、サービス購入までのハードルが低く後に顧客になりやすい特徴を持っています。
現在の顧客を分析し、あなたのサービスでどのような属性の客層が多いのか、そして顧客の中でも多くの回数あなたのサービスを利用している優良顧客に紹介してもらうことでより良い見込み客を集めることも可能です。
口コミで集客
すでにあなたのサービスを購入したことがある顧客からのレビュー、サービスを購入したことはないがあなたのサービスを知っている方からの口コミも集客方法の一つです。
食べログや、ホットペッパー、E PARK、Googleビジネスプロフィールの口コミを閲覧した見込み客が、それらを参考にあなたのサービスを購入するにあたり検討し、購入の有無を決めます。
ブラックボードで集客
店舗の前に設置して、見込み客に対してアプローチして来店、サービスの購入を促すブラックボード。
導入コストも安く、店前を通過する見込み客の集客方法として利用できます。
ターゲットを明確にし、適したセールスコピーをブラックボードやポップの活用で工夫すれば、低コストで集客できます。
集客方法を取り入れる前に必ずやっておくべき準備
これまでいくつかの集客方法を紹介してきましたが、事前に何も準備せずただ制作する、運用するだけではあなたが思っている以上に集客できないことを肝に銘じてください。
より効果的に、より高い確率で集客するためには以下のような事前準備が必要です。
①分析リサーチ
現在ご贔屓いただいている顧客はどんな方かこと細かく分析することが大切です。
顧客は数多くある同業他社の中からあなたのサービスを選び利用しています。
なぜあなたのサービスを選んだのか、そしてなぜ繰り返しあなたのサービスを購入してくれるのか理由を明確にすることで見込み客の集客の材料になります。
選ばれる理由がわかればこれまで挙げた集客方法にその情報を提示し、見込み客が悩む、欲しがる情報=あなたのサービスと言う方程式を作ります。
また実店舗ビジネスであれば近隣エリアにいる競合他社がどんな魅力で見込み客を引きつけているかを分析しましょう。
また利用している集客方法を分析し、提供している情報は何なのか、そしてその集客方法からどのようにサービスまでつなげているかを知ることも大切です。
②ターゲットを明確にする
ターゲットを明確にしない=集客できないもしくは売り上げにつながらない原因となります。
ターゲットの設定は現在の顧客をもとに共通点を探し出し設定する材料とします。
新たビジネスを展開する場合は、顧客がいないため、あくまでも仮のターゲット設定とし、後により細かい設定と変更します。
また、ターゲットとする客層をより具体的に落とし込むペルソナを設定することで、ペルソナが行動を起こすためのセールスコピーやキャッチコピー、デザインが明確になるだけでなく、マーケティングに携わるスタッフの意思疎通にもなりますのでオススメです。
③見込み客の集客からセールスまでのマーケティングプロセスを計画する
分析やリサーチが終わったら今度はあなたがこれから取り入れる集客方法をもとに見込み客の集客からセールスまでの流れを計画します。
集客方法を選定し、その方法でどんな情報を提供するか、そしてどのようなターゲットを集めるか、見込み客からあなたのサービスを購入する顧客になるまでの流れ、そして繰り返しサービスを購入してもらうための仕組み作りを段階を追って計画立てていきます。
集客方法を知りたい方の中で、取り入れたものの全く集客できない、集客できるものの売り上げに貢献できない形はこのマーケティングの計画が明確になっていないことが多くあります。
手間や時間はかかりますが売り上げのためです。経営者やマーケティング担当者、状況によってはコンサルタントを受け入れ一緒に計画を練っていくことが大切です。
④選定した集客方法とマーケティングをテストする
集客方法の情報を集め取り入れたものの失敗する方に多い特徴として、テストをしないことが挙げられます。
集客方法を選びマーケティングプランを立て実際に実行に移すまでは良いですが、その後の結果や状況に対してそのままにしておく方が多くいます。
そしてこれも通用しないと諦める、この繰り返しはいつまでたっても集客できないどころか売り上げが伸びない原因に至ってしまいます。
大切なのはテストとして実行に移し、途中経過や状況に応じて改善すること。
改善を繰り返しあなたにとって最適な集客方法そしてマーケティング施策として変化させることが重要です。
そのためにも短期、中期的な目標を設定し、それに対してそのまま続行するのかそれとも改善を検討するのかといったボーダーラインを決めることもお忘れなく。
集客方法を知るだけでなく改善を繰り返すことが大切
現代におけるオンライン、オフラインの集客方法、並びに行うべき事前準備、実行後のテストや改善について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
集客方法はあくまでも手段の1つです。
見込み客をセールス直前まで導くマーケティング、そしてそれを集めるための手段である集客方法を最適化し、あなたのビジネスがいち早く軌道に乗り、売り上げが劇的に向上するためにも、PDCAサイクルをしっかりと回しましょう。
計画を立て、実行し、評価し、改善するあなたのビジネスの売り上げが向上するためにもこの行動が必要不可欠です。