- くーっ客単価が低くて売上が伸びない
- 割引や特典目当ての客が多くてしんどい
このようなことでお悩みの方はいませんか?
今回はサロンメニューの価格を値上げしようとお考えのあなたに、理解してほしい適切なタイミングとメリット、デメリット、そして注意点について解説します。
客単価が低いのでメニュー価格の値上げを検討している方はしっかりと理解しておきましょう。
サロンメニューの価格を値上げするタイミング
結論から申し上げると「条件さえ整っていればいつでもよい」です。
ではこの値上げの条件とは何かを具体的に解説します。
①サービスの価格よりもサービスの質の方が価値が高まっている状態である
顧客がサービス価格よりもサービスの質の方が高いと感じている、これが重要なポイントです。
つまり現在あなたのサロンのサービスを受け続けている(繰り返し通っている)顧客が、提示しているメニュー価格以上に満足していることを指します。
これはあなたの人柄、施術や接客、サロンの空間といったヒト、モノ、ハコの全てを上手く売ることができているといえます。
どのメニューをどれ程の割合、値上げするかの検討を始めましょう。
②リピートする顧客数にゆとりがある
第二の条件として、すでにあなたのサロンに通い続けてくれる顧客が多い状態であることです。
サロンのメニュー価格を値上げする際、少なからず数割の顧客が離脱します。
①でも挙げたように価格以上にサービスの質に満足している顧客が残り、サービスの質と価格のバランスが崩れたと感じる顧客から次第に離脱していくでしょう。
値上げを検討するタイミングの基準として、稼働率が80%を超えている状態でるかも合わせて確認します。
稼働率とは、月間の総予約枠に対して実際にどれだけの予約で埋まっているかの割合を指します。
稼働率の計算式として簡単な例を挙げますので参考にしてください。
例:82件(実際の予約数)÷100(予約可能枠)×100
この一定数の離脱客をカバーできるほどの顧客数がすでにいるのであれば、値上げの検討をしましょう。
逆にこの稼働率が低すぎると、値上げによる顧客の離脱に対してのカバーが困難になりますので注意が必要です。
【異例】以前のメニュー価格設定が低すぎた
先述した状態以外でのメニュー価格の値上げを検討するケースとして、以前設定したメニュー価格が低すぎた場合も該当します。
エリア内の競合他社の分析なども考慮してメニューの価格設定を行ったと思いますが、低過ぎる価格設定では現在あなたがすでに感じている様に、売上の伸び悩みに繋がります。
また、低過ぎる価格設定は、価格を中心として他社と比較し「安いからあなたのサロンを選ぶ」という客層が集まりがちです。
このループは、いくらあなたの施術スキルが高度であっても、(繰り返し施術することで、スキルが上がっても)、結局は【価格】が選ばれる理由となる可能性が高くなってしまいます。
常に低い客単価に悩む状態になりますので、価格設定の見直しをお勧めします。
ただし、顧客の離脱は避けれませんので、資金繰りにも注意しましょう。
>>着実に売上を上げるためのサロンメニューを作る6つのポイントと価格設定のコツ
サロンメニューの価格を値上げするメリット
サロンメニューの価格を値上げすることで、あなたにもたらすメリットについて解説します。
価格以上にサービスの質(ヒト、モノ、ハコ含む)に満足した顧客がサロンに引き続き通い続け、更には新規客はその価格が「当たり前」の状態で流入してきます。
新たな価格の基準値となっていますので、サロン全体の客単価は以前と比較して増加します。
また、あなたの施術スキルを評価してくれる客層を中心とした顧客層に入れ替わるため、以前からあなたが願っていたようなサロンにまた一歩近づくことができます。
サロンメニューの価格を値上げするデメリット
逆にデメリットとしては、先述したように一定数の顧客が離脱することが挙げられます。
顧客の離脱には何らかの理由が存在しますが、今回の場合は「値上げ」がネックであると想定できますので、値上げを検討する際、下記の仕組みも整えておくことを強くお勧めします。
サロンメニューを値上げする前に整えるべき仕組み
例え、条件①②の状態であったとしてもサロンのメニュー価格の値上げ前にしっかりとした仕組みを整えておくことが大切です。
初回来店からリピートして定着する仕組み
値上げ時でなくとも当然のことですが、初回来店した新規客が2回目、3回目と高い確率でリピートする仕組みを作るのは必須です。
来店時にいかに新規客の悩みを理解し、解決方法としてあなたのサービスという方程式が成り立つような接客ができるか。
繰り返し通った方が良いと感じるような施術、実際に施術するスタッフの人、サロンの空間ともに良い評価に繋げることができているか。
退店から次回来店まで間に定期的なコミュニケーションを取ることができる仕組みが整っているか。
これら例に挙げたような「サロンにリピートする仕組み」作りは必須です。
>>サロンの客単価を上げ リピートしてもらうためのメニューのパッケージ化戦術事例
>>【リピート対策】より効果的なアフターメールのタイミングとは
安定した新規客の獲得手段
リピートする仕組みが整ったことを前提として、次は安定した新規客の獲得手段をすでに持っていることです。
「うちは紹介がメイン集客」というサロンオーナー様も中にはいらっしゃいますが、、、、。
確かに紹介は、低コスト且つ上質な新客を集客できるため素晴らしい集客方法の一つと言えます。
しかし、紹介から新規客が来店するまで、意外と時間がかかるものです。
あくまでも第二、第三集客方法として捉え、主軸となる集客方法を確立することを強くお勧めします。
時には勝負するという覚悟も必要
サロンのメニュー価格を値上げしようと検討している方へ、失敗を恐れてズルズルと低価格のまま経営を続けてもいずれまた値上げしたいと考える時期は訪れます。
「思い切って値上げする覚悟」を、一か八かのギャンブル要素にしないためにも、日頃から顧客の育成、リピートする仕組み作りは常に意識しましょう。